株式会社オーシャンブリッジ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中田明、以下「オーシャンブリッジ」)は、同社のデータ圧縮ソフト「NXPowerLite(エヌエックス・パワーライト)」のソフトウェア開発キット(SDK)が、清水建設株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:井上和幸、以下「清水建設」)の検査業務支援システムに組み込まれたことを発表しました。
清水建設では、各作業所での検査記録や写真の管理を検査業務支援システムで運用しています。本システムには、1つの作業所で写真が何十万枚、100GBを超えることもあるデータが保存され、そのような作業所が全国にひと月あたり70〜80カ所あります。各作業所では、記録写真の参照や写真を含む帳票の作成や印刷を行っていますが、膨大な写真データを撮影時のサイズのままでやりとりをしてしまうと、iPadで写真を参照する時の読み出し時間や、写真の含まれた帳票を出力する時の処理時間が長くなってしまうなど、システムに大きな負荷がかかってしまいます。
そのため、作業所からサーバーに送られてくる写真データ(JPEGファイル)を10分ほどの間隔でデータチェックをしてNXPowerLiteで圧縮処理を行なっています。
現在のNXPowerLiteの効果を、「帳票を出力する場合」と「選択した写真をPCやiPadの画面に表示する場合」で処理時間を計測し、どちらも平均して約3割の処理時間削減を実現しています。写真の枚数が多くなるにつれて削減できる処理時間の割合が増えているため、写真の多い作業所ほど効果が高い状況です。
<検査業務支援システム イメージ>
■清水建設株式会社について
1804年創業の大手総合建設会社。「子どもたちに誇れるしごとを。」をコーポレートメッセージとし、建設事業を核に、安心・安全で快適に暮らせる環境づくりに貢献するとともに、持続的に成長する企業を目指す。従業員10,672人(2018年4月1日現在)。
「NXPowerLite」について
NXPowerLiteは、重いMicrosoft Officeファイル(PowerPoint、Excel、Word)やデジカメ写真(JPEG)、PDFファイルを、ファイル形式はそのままに、最大50分の1に圧縮するデータ圧縮ソフトです。NXPowerLiteは用途に合わせて、ファイルサーバーエディション、デスクトップエディション、ソフトウェア開発キット(SDK)の3つのエディションで展開しています。
ソフトウェア開発キット(SDK)は、製品への組み込みを行うことを前提に作られており、C++やJavaなどの様々な開発環境から手軽に利用することが可能な開発用モジュールです。標準的なインターフェース仕様により、独自開発のアプリケーションや文書管理システム等のソリューションに柔軟に組み込むことが可能です。