ミッションクリティカルな環境やネットワークへの遠隔操作に対応できる高度なセキュリティ機能を搭載したリモートアクセスツール
株式会社オーシャンブリッジ(本社:東京都港区、代表取締役社長:中田明、以下オーシャンブリッジ)は、Dispel社(本社:アメリカ ニューヨーク)と販売契約を締結し、産業用ネットワーク向けゼロトラストリモートアクセスツール「Dispel」(ディスペル)を2022年7月12日より、国内で正式に提供開始することを発表します。
背景
昨今、オフォス業務などのIT環境でリモート化が進んでいるように、OT環境(製造プラント・社会インフラなどの産業用ネットワーク)でも遠隔からのリモートアクセスができれば、「緊急時の迅速な対応」、「操業支援・統制の強化」、「コスト削減」、「働き方改革」など、様々な恩恵を受けることができるはずです。
しかし、OT環境はIT環境と比べると、非常にクリティカルな仕組みであり、何か問題が発生した場合に、最悪なケースとして物理的な被害を伴う大事故(製造プラントの炎上・社会インフラサービスの停止など)に繋がりかねないという懸念もあり、特に日本国内ではなかなかリモート化が進んでいないのが実情です。
また、一部の企業・機関でリモートアクセスを導入するも、一般的には「セキュリティ・接続性の問題」、「仕組みの維持・メンテナンスの負荷」、「全体統制の欠如」、「国・業界が定めるガイドライン追従への高いハードル」など、多くの課題を抱えています。
そのような現状課題を解決し、OT環境でもリモート化を進められるように、オーシャンブリッジではOT環境のリモートアクセスに必要となる高いセキュリティ(各種ガイドライン対応を含む)・接続性・操作性・可用性・システム運用などが考慮されたALL IN ONEのソリューション「Dispel(ディスペル)」の提供を開始します。
Dispelの主な特長
1.高いセキュリティ×接続性
通常、OT環境向けに高いセキュリティを担保しようとすると、段階的な踏み台サーバーの設置やセキュリティチェックが都度発生し、遠隔から接続するのに10~15分程度かかるため、緊急時の対応の遅れや日々のメンテナンスでの不便さや積み重なる作業人員コストが問題になります。Dispelでは高いセキュリティを維持しつつ、斬新でシンプルな実装方法により、30秒程度での接続が可能です。
2.各種ガイドライン準拠への対応
最低限のセキュリティ・接続性のみならず、各業界が定めるガイドラインの要件まで実装するには技術スキルや膨大な工数・費用が必要となります。Dispelでは各産業でのリモートアクセスによる業務の遂行や各種ガイドラインへの準拠(NIST CSF・IEC 62443・NISTIR 8183・CFATS、NERC CIPなど)を想定した様々な機能が搭載されています。
3.導入しやすさ
Dispelは基本的にクラウド環境上に展開される各種コンポーネントにより構成されており、接続先となるお客様拠点のOT環境やDMZエッジに仮想アプライアンスを1台インストールするだけで利用することができます。また、既存ネットワーク環境への影響が少なく、インバウンドポートを必要とせず、外部からアクセスポイントは見えない仕組みになっています。
4.多くの導入実績
グローバルでは既に数多くの導入実績があり、電気事業(火力・水力発電など)、水道事業、化学・素材、製薬・医薬品、建設・プラントエンジニアリング、造船、金融、研究機関など様々な分野で利用されています。例えば、様々なサードパーティー(制御・計測機器ベンダーなど)のリモートサポートサービスを受け入れる際に導入検討されるケースも多いです。
※ご利用者の視点において、特にOT環境で重要視される下記メリットをもたらします。
- 脆弱なOT環境・ネットワークを隠蔽できる
- OT環境・ネットワークにほとんど手を入れずに実装できる
- OT環境・ネットワークへの接続者の不正行為を防止できる
- OT環境・ネットワークへのリモートアクセスの全体統制を図ることができる
ライセンス価格体系
- 年間サブスクリプション
- 接続先の拠点数、同時接続数、他オプション機能による課金体系
※実際の価格感については担当窓口までお問合せください。
※ライセンス以外に、PoCや導入支援サービスも提供しています。