この一週間に読んだ本です。ブクログ上での自分用メモ付きです。
この中で特によかった本は、「超マクロ展望 世界経済の真実」、「ヒューマン2.0—web新時代の働き方(かもしれない)」、「残念な人の英語勉強法」、「見せるだけで売れてしまう「事例広告」の方法」ですね。特に「超マクロ展望 世界経済の真実」は、ここ数年読んだ本の中で、最もドッグイアが多い(最も多くページの角を折った)本となりました。
今世界は、400年に一度の、資本主義そのものの構造の大転換のタイミングを迎えていると主張。歴史的認識を踏まえてのこの考察は非常に説得力がある。
・資本主義が政治や戦争と切り離せないのはなぜか
・アメリカがイラク戦争を起こした本当の理由
・新興国台頭がグローバル経済に与える本質的なインパクト
・先進国経済における日本のバブルの先行性
・今後の日本経済復興のために日本政府が取り組むべき環境規制による市場の創出
などについて、非常に説得力を持って語られている。
また2名の学者・エコノミストの対談形式で、一方の複雑な説明を、一方が分かりやすくまとめてくれるというスタイルで書かれているため、難しいテーマや内容の割には、非常に分かりやすく読みやすい。
ここ数年読んだ本の中で、最もドッグイアが多い(最も多くページの角を折った)本となった。
レビューはこちら:【書評】見せるだけで売れてしまう「事例広告」の方法(IT業界の人には読んで欲しくない本)
文章自体が読みやすくおもしろいので、ビジネスとかキャリアとかに関係なく、単に読み物としても楽しめる。
それにしてもシリコンバレー、大変そうだけど一度は住んでみたい。
レビューはこちら:【書評】残念な人の英語勉強法
ただ、前半の創業者夫妻の独白・講演録は、生々しく、迫力があり、学ぶべきところが多い。
将来の自分だけのために、自分の内面をさらけ出したノートを、このように一般公開することはなかなかできない、と思いつつ読み進めたが、後書きに書かれていた下記の文章を読んで、改めて俊輔はすごいと感じた。
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ノートを公開することに関しても、昔は人にどう思われるかを考えるだけで拒否反応を示していたが、今は、見られてどう思われても、僕自身は何も変わらないし、それで動揺するような自分ではないという確固たる気持ちがある。今の自分に隠すようなものは何もない。もうこれで本当に丸裸だしね。
常にノートに目標や課題を記しつつ、一つ一つ目標を達成していった中村俊輔選手。ノートなどは使わず、常に自然体で目の前の試合に集中してきた遠藤保仁選手。ともに日本のトップ選手でありながら、そのアプローチやスタンスの違いが興味深い。当たり前だが、やり方は人それぞれ。
また、ワールドカップドイツ大会のときの、ジーコ監督以下チーム内の事情が書かれた箇所は、先日のワールドカップ南アフリカ大会やアジアカップにおける、サブのメンバーを含めたチーム一体となった日本代表の姿と対比してみると、非常に興味深い。
これを読むと、ドイツ大会があったから、今の日本代表がある、と思える。