今週は、2日連続で女子医大に行って来ました。月曜日は仕事で。そして火曜日は検査・診察・点滴で。
ということで、この記事ではまず月曜日の話について。
先月の診察日、薬剤師の生田先生との診察の際に、たまたまオーシャンブリッジが提供している製品・サービスの話をしたところ、ご興味をお持ちいただき、この日プレゼンにお伺いしました。
当日は生田先生や村垣先生(僕の主治医)の所属する研究所(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 先端工学外科学分野(FATS))にお邪魔したんですが(もちろん初めて)、村垣先生や生田先生はもちろん、研究所トップの伊関先生にまでご参加いただき、社内SNS「Zyncro」やファイル軽量化ソフト「NXPowerLite」などのプレゼンやデモをさせていただきました。
先生方には大変気に入っていただけたようで、予定時間を大幅に上回る2時間近くも、先生方とのディスカッションは続きました。日頃の研究所内外でのコミュニケーションやファイル共有に関する課題について、優秀な先生方とのディスカッションは非常におもしろく、刺激的で、勉強になりました。しかも、早速研究所のみなさんで試用を開始してくださるとのこと。本当にありがたいことです。
ちなみに、NXPowerLiteについては、すでにご利用いただいている先生もいらっしゃって、「このソフトの会社だったんですか!世の中狭いですね!」と非常に驚かれました(笑)。僕達も本当にビックリしたわけですが(笑)。
プレゼンの後は、村垣先生が、脳腫瘍の情報誘導手術の鍵を握る「手術戦略デスク」を見せてくださいました。先日のブログ記事(東京女子医科大学のグリオーマ(悪性脳腫瘍)5年生存率は、なぜ平均の3倍以上なのか?)でも紹介したこちらのサイト「患者さんと会話しながら脳機能を確かめつつ行う驚異の脳腫瘍手術:脳腫瘍:がんサポート情報センター」でも取り上げられているものです。
そして、情報誘導手術のもう1つの特徴が「手術戦略デスク」。いわば、情報誘導手術の「頭脳」、あるいは司令塔の役割をするのがこのデスクだ。
情報誘導手術で駆使される情報は、全て手術室のモニター画面に映し出されるが、それと同じ情報が、手術室からは離れた場所にある先端医科学研究所にある戦略デスクにも映し出される。このデスクには8つのモニター画面が設置され、手術情報だけではなく、手術室内の様子、誰が執刀し、誰がどんな動きをしているかも逐一わかる仕組みになっている。
これまでネット上でしか見たことがなかった戦略デスクを、思いがけず村垣先生から直接見せていただくことができ、非常に感激してしまいました。
昨年の自分の手術に関するブログ記事(手術で脳腫瘍を摘出(経緯11))でも、初めて入った手術室の様子を見て、こう書いていました。
部屋の壁の上の方にはたくさんのWebカメラも設置されていました。後でネットで知るのですが、このカメラによる室外からの手術状況のリアルタイムなモニタリングも、女子医大の先進的な取り組みの一つです。
ちょうど僕が戦略デスクを見せていただいていた時も手術室では手術が行われていたため、ある画面では執刀医の先生(恐らく僕のもう一人の主治医の丸山先生)たちが動き回り、ある画面では術中MRIで撮影された最新のMRI画像が映しだされていました。村垣先生は手術室の先生と会話をしながら、患者さんのMRIの画像をチェックし、指示を出していました。自分の手術のときもこういう感じだったのかなあと感慨深く拝見しました。
この日一緒に行ったオーシャンブリッジのZyncro担当役員の菅沼君も言っていましたが、伊関先生、村垣先生など先生方はみなさん脳腫瘍治療において世界レベルですごい方々なのに、非常に気さくでフランクで、まるで偉ぶったところがなく、人間的にも魅力がある方ばかりです。こうした先生方に僕は命を救っていただいたんだなあと、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そしてお世話になった先生方に、仕事におけるコミュニケーション効率化などの点でオーシャンブリッジがお役に立てれば、多少なりとも恩返しになるのかな、と思いました。