昨日仕事をしていたら、ネタフルのコグレさんからLINEでメッセージが。「今週のイブニングというマンガ雑誌に、グリオーマの治療が出てきております。K2という医療漫画です。」とのことで、わざわざグリオーマ(神経膠腫とも呼ばれる脳腫瘍)患者の僕に教えてくれました。
ということで今朝の通勤の際にイブニングを購入。駅の売店で漫画雑誌を買ったのは初めてです(笑)。
早速、その医療マンガ「K2」のページを探して読んでみました。
この回のストーリーは、まだ子どもが小さいお母さんに脳腫瘍が見つかり、そのお母さんから「私はまだ死ねないんです!どうか先生のお力で治してください!」と懇願された医師が、通常の手術ではこのグリオーマ(神経膠腫)は完治が目指せないため、ある秘策を・・・という感じ。
医療漫画だけあって、医学的な情報も書かれています。こちらは神経膠腫(グリオーマ)の説明。
ガン細胞が神経線維に沿って染み込むように広がっていくため、正常な細胞との境界がわかりづらく、手術での摘出が困難とされ、ヒトのガンの中でも最も治療効果の悪いものの一つとされている
グリオーマって最も難しい手術の一つですよね・・・・・・
・・・と、なかなか患者本人にとってもドキドキする内容が書かれています・・・。
そして何やら器材が検査室に持ち込まれるシーンの後、いよいよ手術が始まります。
これよりオープンMRI下でグリオーマ摘出術を行う!!
というところでこの回は終了。続きは7月24日(火)発売号に掲載されるようです。
さてこの最後に出てきた「オープンMRI」というのが、まさに僕が昨年受けた手術で使われた設備であり、僕の主治医である東京女子医科大学病院の村垣先生・丸山先生のチームが産官学連携で開発したものです。何度もこのブログで書いていますが、僕の脳に見つかったグリオーマ・グレード3は、このオープンMRI(術中MRI)のお陰で、5年生存率が25%から78%へと飛躍的に向上しました。
術中MRI(オープンMRI)に関するこのブログの関連記事はこちらからどうぞ。
▼東京女子医科大学のグリオーマ(悪性脳腫瘍)5年生存率は、なぜ平均の3倍以上なのか?
▼日経新聞に東京女子医大 村垣善浩教授の脳腫瘍手術に関する取り組みが掲載(僕の主治医)
▼日経コンピュータ「業務を変えるコンシューマーIT」にZyncroと女子医大が登場。
▼退院のご報告。
上記記事でも紹介していますが、最近、テレビや新聞をはじめとするマスメディアで、女子医大の村垣先生のチームによる脳腫瘍手術に関する取り組みが取り上げられることが増えています。そして今回は、マンガで取り上げられました。
このマンガの作者さんも、恐らく女子医大に取材に行ったのではないかな、と思っているのですが、これは次回の診察の際に先生に確認してみようと思います(笑)。