去年、病気を経験してから、自分の身体の変化に非常に敏感になりました。
例えば、ちょっとでも頭痛を感じると、頭のどこが痛いのか、つまり手術をした右後頭葉なのか、全然関係ない部位なのかを見極めます。そして直近の体調や生活を振り返って、その痛みの理由もできるだけ理解しようとします。頭を使うミーティングや作業が立て込んで脳が疲れたのか、疲れが溜まっているのか、風邪なのか、低気圧の影響か、など。そして、そうした理由に応じて対処します。
以前は、頭痛と言えば全て一括りに頭痛であり、頭のどこが痛いのかなんて気にしたことはなかったのですが、さすがに頭の手術をすると、そういうことに敏感になるようです。
また風邪をひきそうなときの喉や鼻の異常にも以前より敏感になりました。退院後してからずっと、体調を崩さないように、すなわち免疫力を落とさないように気をつけて生活しています。風邪をひくということは、身体の免疫力が低下し、風邪のウィルスに負けているということです。それはつまり、がん細胞の増殖を許すことにもつながります。免疫力を落とさないよう、規則正しい食事や、十分な睡眠、ストレスを溜めないこと(瞑想の実践等)を日々気をつけています。
この一環で、寒さにも敏感になっています。特にこの時期は、効きすぎた冷房です。昔は「冷房で寒い」なんて思ったことはなく、家ではいつもガンガンに冷房を効かせていました。当然、夜寝る時も冷房をつけっぱなしだったわけですが、その際の設定温度をめぐっては、奥さんとのせめぎ合いが繰り広げられます(笑)。オフィスでは、夏なのに「冷房が寒い」と言って長袖のカーディガンを着ている女子社員のことが全く理解できませんでした。
でも今はガラっと変わりました。冷房が効きすぎていると、「これは寒すぎるな、これでは体調を崩しそうだな」と感じてしまいます。
ということで、今年の夏は我が家では、全く冷房を使っていません。昼も夜も。昼間のリビングルームでは、窓を開けた上で、扇風機を回しています。寝室では、窓を開けるだけ。でもそれで十分涼しいということが、この夏、初めて分かりました。もちろんクーラーよりは暑いので、多少は汗もかきますが、その方が健康的だと思っています。暑い夏なのに、クーラーをかけて汗もかかずに寒い思いをしているほうが不自然かな、と。
考えてみると、冷房のない夏というのは、高校を卒業して大学入学のために上京した直後の、最初の夏以来です。あの頃はお金がなかったので、エアコンが買えず、小さなクリップ型の扇風機一つでしのぎました。でも、東京の夏は暑すぎてダメだ、と痛感し、二年目の夏はバイトで貯めたお金でエアコンを買いました。それ以降、夏はエアコンのお世話になってきました。
でも、あれから20年以上経って、改めて、冷房なしの生活に戻りました。でも窓を開ければそれなりに風が入って涼しいし、また扇風機の風って気持ちいいんですよね。自然で。
まだまだこれからお盆の時期や9月にかけて、猛暑は続くと思うので、どこかで冷房のスイッチを入れてしまうかも知れませんが(笑)、できるだけ自然な風の中で健康に過ごしたいと思っています。
私は逆にそれまでの「冷房嫌い」から「必要な時には躊躇せずに冷房を入れて身体への負担を少なくする」という生活にしました。暑い中をだらだらと汗を流しながら頑張るというのは、決して健康的だとは言えないと思ったからです。
何事も「ほどほど」が良いのでしょう。高山さんのコメントを読んでいると、その辺りが本当に共感できます。お互いに頑張りましょう!
そういう逆パターンもあるんですね。結局、自分の身体の感覚に正直になったときに、どの状態が一番心地よいかを見極めることが大切なんでしょうね。
このブログ記事を書いて以降、お盆が明けた今日に至るまで、結局エアコンのスイッチは入れていません。今もリビングのテーブルで、扇風機の風に当たりながら仕事をしています。
でもさっき奥さんに「今日はまた暑いね」と言ったら「我慢しないで除湿だけでも入れたら?」と言われました。ブログに書いた以上、この夏はエアコンは使わないぞと若干意地になっている面もありますね(笑)
> 若干意地になっている面もありますね
もう分かっておられるとは思いますが、実はそういう変な意地がストレスにつながり、最後は身体に変調をきたすのですぞっ!無理はいけません、奥様の言うことに従って家庭円満が一番ですよ(笑)!
分かります分かります(笑)
でもこれでも変な意地は大分減ったんですよ(笑)
ストレスを減らし、家族仲良く暮らしていきます!