前回の闘病記からの続きです。
◼︎2013年10月2日(水)。入院143日目。抗がん剤治療開始から135日目。
前日から感じ始めた舌先の微妙な痺れが気になるようになってきました。こうした末梢神経の痺れは、3日前に注射した抗がん剤のオンコビンの副作用です。さらに、歯茎に痒いような微妙なもやもや感があり、そして足の付け根にも微妙な違和感がありました。
この日、シャワーで気分悪くなりました。ただ以前のように意識を失って倒れるような大事には至りませんでした。しかし、その後もトイレでの立ち座りなどで脚力、体力のダウンを実感しました。
このように筋肉も脂肪も体力も、体重とともに落ちていたのですが、それがもう一つの問題を生みました。お尻の筋肉と脂肪が減ったため、座っていても寝ていても、腫瘍があった左のお尻の神経がベッドと尾てい骨に挟まれて圧迫され、左足のしびれと痛みを生んでいました。
もともと僕の悪性リンパ腫の腫瘍は背骨の一番下のお尻の仙骨から発生し、お尻の左側に広がっていました(冒頭画像。説明はこちらの記事)。
そしてその腫瘍が、仙骨から左足に伸びる神経を圧迫して激痛を引き起こしていました。
その後抗がん剤により腫瘍が縮小したため、激痛はもう治っていましたが、腫瘍が神経を傷つけたことによる左足の痺れは治るまでに時間がかかるかもしれない、と先生からは言われていました(実際、これを書いている今でも左足の痺れは残っています)。
その左足の痺れと痛みが、お尻の筋肉と脂肪が落ちて神経が圧迫されることで、強まっていました。
この頃は帯状疱疹後神経痛の痛みも強かったのですが、その痛みに加えて左足にまで痛みが出てしまい、辛い状況でした。痛み止めの医療用麻薬のオキノームでコントロールするしかない、と思いました。
やはり抗がん剤治療中も、できるだけ病棟の廊下を歩いて、筋肉と体力を落とさないようにしたほうがいい、と考えていました。
◼︎2013年10月3日(木)。入院144日目。抗がん剤治療開始から136日目。
朝から37.7度の熱がありました。抗生剤のセフェピムを点滴してもらいました。
でも、昨日の思いがあったため、お見舞いに来てくれた家内を見送るついでに、廊下を何往復か歩きました。少しでも足とお尻に筋肉がつき、左足の痛み、痺れが軽くなってくれれば、と思いました。
しかし夜には熱が38.7度に上がってしまい、解熱鎮痛剤のカロナールを飲みました。
日々、自分の身体にはいろいろなことが起こり大変ではありましたが、でもこの頃には、時間軸の感覚の変化が起きていました。
入院した最初の頃は、「抗がん剤治療が終わるまであと何ヶ月」とか、「あと少しで治療も半分を超える」、ということをいつも考えていました。
でも徐々に、「治療が終わるまでの期間を数えてもしょうがない」、「あとは流れに身を委ねるだけ」という感覚になっていきました。
NHK明日へブログへの、心温まるコメントありがとうございます。
また、御社の被災地支援活動に心より御礼申し上げます。
高山様のブログは2013年に2回目の脳腫瘍摘出手術をした時から拝見させていたいておりました。
今回の再発にあたり、高齢の親戚が通いやすい場所の病院へ転院を検討しました。今まで良い先生に見てもらっていたので躊躇しましたが、転院先選びには高山様のブログを大変参考にさせていただきました。
おかげさまで治療も順調です。
私にとっては高山様は命の恩人でございます。心から御礼申し上げます。
高山様のご快癒をお祈りしております。
佐々木さん、わざわざ返信コメントをありがとうございます。
以前からブログを読んでくださっていたんですね。ありがとうございます。
「命の恩人」は私ではなく治療された先生方だと思いますが、多少でも私のブログが佐々木さんのお役に立てたのであれば、本当にうれしいです。
リハビリ等、ご苦労もあるかと思いますが、陰ながら応援しております。
これからもよろしくお願いいたします。
はじめまして 私の友達が病気で体験記を探していたら 高山さんのブログに会いました。私も 4歳の娘がいます。 具合や痛みはいかがですか?私は虫歯や口内炎の痛みで3月入ってから不眠と無気力です。帯状疱疹や闘病されている病気の痛みの方が辛いですよね。 安定剤や睡眠導入剤で 早く寝ようと思っています。高山さんも お大事にしてくださいね。
あいママさん、コメントありがとうございます。
虫歯でしたら早めに歯医者さんに行かれた方がよろしいですよね。。。