退院後に7ヶ月かけて回復した体力・体重を維持療法の副作用で失う/西洋医学と東洋医学の併用

下記の記事で書いているように、冬になってから風邪を引きっぱなしの状態が続いています。
▼最近の体調/維持療法の副作用でいつまでも治らない風邪|オーシャンブリッジ高山のブログ


現在続けている白血病・悪性リンパ腫の維持療法で毎日飲んでいる抗がん剤の副作用で、免疫力が下がっているのが原因です。
発熱、咳・痰、鼻水・鼻詰まりが主な症状ですが、特に頻繁に発熱するため、体力を消耗します。そういう時は外出もできないため筋力もダウンし、体重も減りました。夏には55キロまで回復していた体重も、4キロ減り、51キロになってしまいました。体力、筋力がダウンしているため、通院等のために無理して電車で外出すると、疲れてほぼ確実に翌日発熱してダウンしてしまいます。
かといって家にこもっていると精神的にも肉体的にもさらに弱ってしまう気がして、体調が比較的いい日は、できるだけ近所の河原や喫茶店(カフェカルディ)に散歩がてら行くようにしています。
こんな状態のため、夏の間は週に一度は行っていたオーシャンブリッジのオフィスにも、ほとんど顔を出せていません。
さらに、やはり抗がん剤の副作用で貧血(大球性貧血)にもなっているため、立ちくらみもあり、特に電車の席から立ち上がってホームに降りるときなどは、ふらついてちょっと危ない感じです。視覚障害も残っていますので、人混みはさらに危ないです。
昨年の夏頃、つまり、2013年12月の退院から8ヶ月経った頃には、下記のように体力、体重の回復に関する記事を書いていました。
▼退院後の体力・体重の回復には入院期間と同じ時間が必要?|オーシャンブリッジ高山のブログ(2014年08月19日)

数ヶ月の間、(体重は)51キロ台をウロウロしていました。体脂肪率は、計測不能な5%未満。最初は家の体脂肪計が壊れているのかと思いました。

しかし!
ここ数週間で、ついに体重が横ばいから増加傾向に転じました!
昨日、体脂肪計に乗ってみたら、体重は55.0キロ、体脂肪率は8.7%に増えていました!

昨年、虎の門病院に入院したのが5月13日、退院したのが12月19日。入院期間は7ヶ月ちょっとでした。

退院後、体重がある程度戻り、ずっと低かった白血球数が増えて安定し維持療法が開始できるまでにかかった期間も、上記の通り、ちょうど退院から7ヶ月ほどでした。

このように、退院後、夏までに半年以上かけて回復した体力、筋力、体重を、そのまま冬の間に失ってしまった感じです。51キロから、夏には55キロにまで回復した体重が、51キロに減少してしまったので、まさにそういう計算です。ただ、体重が落ちたにも関わらず、体脂肪率は夏時点の8.7%から11〜13%程度に増えているので、体脂肪ではなく筋肉を落としてしまっていることになります。家にこもりがちで外出が減り、足腰を使うことが減ったことの影響だと思われます。
でも、ここ数日、気候が暖かくなってきたのに連れて、風邪も少しずつ、少しずつよくなっている気がしています。このまま春になるのに合わせて風邪もすっきり治ってくれるとうれしいのですが・・・。
また、それと同時に、厳しい帯状疱疹後神経痛の痛みも、なんとなく和らいできているような気がします。
帯状疱疹後神経痛については、ペインクリニックで処方されている薬に加え、現在、漢方薬を飲んでおり、さらに鍼灸治療も試しているので、効果があればまたこのブログでご報告できればと思います。
帯状疱疹後神経痛は、もはや西洋医学では薬で痛みをコントロールすることしかできず、ヘルペスウイルスにより傷ついた神経細胞そのものを修復することはできません。そこは、免疫力、自己治癒力を上げることで神経細胞を修復し、根本的な治癒を目指す東洋医学に期待しています。
風邪も一緒です。西洋医学には風邪を治す薬はありません。風邪薬で症状を抑えつつ、自分の免疫力で治すしかありません。だから漢方薬や鍼灸治療は、風邪の根本的な治癒にもつながると考えています。
しかし、毎日の抗がん剤服用による維持療法は、当初思ったよりも、肉体的に辛いものです。維持療法を始めるまでは「副作用と言っても白血球が減るくらいだろう」とたかをくくっていたのですが、白血球に伴い免疫力が低下し、風邪が治らず、発熱が続き、予防接種も効かずにインフルエンザに感染し、帯状疱疹も治りません。
虎の門病院の主治医のGY先生は、「それでも高山さんは順調に維持療法が続けられているほうです」と言ってくださいます。日常生活に支障が出てしまうほど白血球が減ったり、重い感染症を起こしたりして、維持療法が続けられなくなってしまう患者さんも少なくないようです。
西洋医学に加え、漢方や鍼灸などの東洋医学もうまく活用しながら、これからも長い維持療法を乗り切っていきたいと思います。

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「退院後に7ヶ月かけて回復した体力・体重を維持療法の副作用で失う/西洋医学と東洋医学の併用」への12件のフィードバック

  1. 末期がんの人の命が助かる、など、神事(かみごと)をどう思いますか?
    科学では説明できない、僕はあると思う。
    突然失礼しました。

  2. この宇宙の全ての事象が科学的に解明されているわけではありませんので、そういうことも実際には起こりうるのかも知れませんが、自分自身は、自分の命をそういったことに賭けようとはあまり考えませんね。
    ただ、病は気からとか、病気を治そうという意志が大切といったことは、自分自身の経験からも、またお世話になった先生や看護師さんの話からも、信じています。

  3. 漢方薬、鍼灸を試しているとのこと。
    私は東洋医薬医療歴30年になりますので披歴してみたいと思います。
    持病でありました心房細動の手術後期外収縮が多く発生しました。
    その時に効果があった漢方薬は柴胡加竜骨牡蛎湯+黄連解毒湯です。
    冬はよく喉を痛めます。その時には麦門冬湯です。
    自律神経異常の時は、苓桂朮甘湯+黄連解毒湯が効きました。
    鍼灸は自律神経が狂った時に東京脳神経センター開発の首の上部に鍼をして電流を流す治療を受けます。
    何かの参考になればと思い投稿させていただきました。
    回復することを祈念いたしております。

  4. 私も、念の入ったお札(ふだ)を貰ったり、ガンも消滅するというお茶を勧められたりしました。まあ、それで病気が治ると信じることによる効果はあるんでしょうね。
    執刀医の先生のことは信じました。実はほとんど勉強しなくて、「命預けます」という心境でした。私もブログでいろいろ書きましたが、医学的な内容は薄いです(苦笑)

  5. 佐藤さん、コメントありがとうございます。
    漢方は同じ症状でも人によって体質により効く成分が違ってくるようで、体の状態を見ながら効果の出る成分に微調整していくのが難しいようですね。僕も今は漢方専門医の先生の診察を受けながらその微調整をしているところです。
    鍼灸はまた、先生によってやり方が全然異なり、効果も違いますね。長期的な効果が期待できそうな先生の施術を受けたので、今後が楽しみです。
    それぞれ奥深くて、効果が出るのもうれしいですし、ある意味非常に興味深いです。

  6. 南姫さん、いつもコメントありがとうございます。
    まあがんみたいな病気になると、いろいろな人がいろいろ勧めてきますよね(笑)僕は比較的少ない方ではないかと思っているのですが、昔家族ががんになった時は、家にいろいろな健康食品などがありました。
    でも、プラセボはプラセボで実際にあると思うんですよね。信じるものは救われる、効くと思って飲めば効く、みたいな。だから西洋医学以外の考え方でも、自分が心の底から信じられるのであれば、効くこともあるのではと思います。で、何を信じるかという話になると、科学的な裏付けがないものあるいは薄いものについては、結局宗教とあまり変わらなくなってくるという。
    僕自身は基本的に治療の核には西洋医学を置いていますが、代替療法でも信じられるものがあれば取り入れようとはしています。例えば、病は気からというか、病気を治そうという意志が大切というか、精神と肉体は影響し合っているというような観点から、イメージ療法的なものは効果が少なからずあるのではと思っています。ただ、西洋医学抜きでそれだけでがんが治るようなことはあまりないかと考えています。

  7. 高山さん、こんにちは。
    抗がん剤の副作用によって、風邪がなかなか治らず、
    体力も筋力も下がっているようですね。
    困ったことですね。
    私は6月に還暦を迎えますが、去年、体力が落ちた
    ことを自覚し、筋トレを再開しました。
    家の中でできる「Bullworker」という運動器具を
    使った筋トレです。
    シンプルな構造で、両サイドから押したり、
    2本のワイヤーを引っ張ったりするだけの運動
    ですが、手軽な筋力強化に適しています。
    腕、肩、大胸筋、背筋、腹筋、大腿筋など、
    体のほとんどの筋肉強化が可能です。
    これは、確か中学二年生の頃に両親に買ってもらった
    もので、もう45年位たちますが、ほとんど購入当時と
    変わらず使えています。錆びついてもいません。
    旧西ドイツの製品だからでしょうか。
    これだけもつ製品はなかなかありません。
    Wikipediaのブルワーカーの解説ページに画像が掲載
    されています。1960年代当時のものですが、私が使用
    しているものと同型です。
    URL
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC
    学生当時はよく使っていましたが、社会人になってから
    ほとんど使わなくなりました。
    50代も後半に入ってから運動不足になり、メタボ体型に
    なったため、ダイエットに励みました。
    ところが、体重が減ったのは良いのですが、筋力が大幅に
    低下しました。
    そのため、ブルワーカーによる筋トレを再開しました。
    しかし、筋力が低下していたため、以前なら簡単に
    できた運動(押したり、引いたりすること)が再開当初は
    ほとんどできませんでした。
    愕然としました。過度なダイエットによって、こんなに
    筋肉も筋力も落ちてしまったとは・・・
    ですが、ほとんど毎日続けていくうちに、徐々に腕が
    太くなり、腹筋は割れ(まだシックス・パックとまでは
    いきませんが(笑))、脇腹の脂肪も取れてきました。
    一時腰痛に悩まされた時期もありましたが、腹筋と背筋
    が強化されたためか、腰痛からおさらばしました。
    わずか10〜15分程度の運動ですが、継続していくと
    顕著な効果があります。
    年をとっても、筋力強化は可能であることが実感できて
    います。
    ブルワーカーはその後、改良が加えられ、「ブルワーカーX7」
    が最新型のようです。1960年代当時の製品と基本構造は
    変わっていません。
    スポーツ用品店にはおいてあるはずですが、アマゾンでは
    現在取り扱っていません。
    一度現物を店頭で見て、手にとって試してみてください。
    藤巻隆

  8. 高山さん、おっしゃる通りです。
    お布施だったりネットワーク・ビジネスだったり、お金使ってね〜というところから入られると、限りある資源なので(笑)まず医療(西洋医学)に使ってからと思います。
    ご先祖様にはお供えしてお願いしましたけどね。

  9. 定年した63才の脳卒中の人
    2008年の3月23日22時頃に脳卒中(脳内出血)でなった
    私の右足・右手・失語症・右の顔のまひを私が考えることがでした。
    脳卒中おじさんの日記を失語症で文章があまりつくらないがつくしています。高山さんはすごい。私の脳卒中おじさんの日記をみてください。この文章は国語辞書をみてつくています。

  10. 我呂羅さん、コメントありがとうございます。
    失語症の中、ブログを書かれるのは本当に大変なことと推察いたします。
    これからも病や後遺症に負けず、ともにがんばりましょう!

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