帯状疱疹後神経痛は間違った自己治癒力の結果?/リリカとオキノームによる痛みの治療

今日は帯状疱疹後神経痛の定期診察で、NTT東日本関東病院のペインクリニック科に行ってきました。前回の診察から13週(3ヶ月)ぶりです。
NTT東日本関東病院


K先生の診察では、まずは現状報告から。

ここ最近痛みが強く、オキノーム(痛み止めの医療用麻薬)をほぼ毎日、1〜3包飲んでいる。早朝に痛みで目が覚めたり、日中痛かったり、夜眠れなかったり。

6月頃までは調子がよく、オキノームを飲まない日も多かった。でも7月下旬からオキノームをほぼ毎日飲むようになった。今月は1日を除いて毎日飲んでいる。しかも2〜3包飲むことも多い。夏の暑さや最近の急な寒さ、また気圧の変化も影響している気がする。

この報告を受けたK先生のお話。

リリカとオキノームで過ごせているのならそれを継続しましょう。一つの薬で痛みを抑えられるわけではないので、自分に合う組み合わせを探していくことが大切です。高山さんの場合は、それがリリカとオキノームということではないかと思います。

オキノームは現時点では慢性痛には保険適応ではありませんが、いずれ適応になっていくはずです(僕は虎の門病院にてがん性疼痛のために処方)。
前々回やめた薬(サインバルタ、リボトリール)の影響で痛みが強くなった可能性もあるので、再開するという手もありますが、薬が増えることのマイナス面もあります。

よって、引き続きリリカを処方してもらうことになりました。
診察がひと段落したところで、先日ブログに書いたことを、以下のようにお話ししました。

帯状疱疹を発症してから丸2年が経過しました。この2年間、1日も欠けることなく、激しい痛みが続いています。人間には本来、自己治癒力があり、切り傷や風邪は自然に治っていきます。でも帯状疱疹後神経痛は、2年経った今でも、未だに強い痛みが続いています。自己治癒力を越えて痛みが続くという点で、改めて帯状疱疹後神経痛はすごい病気だと思っています。

この僕の話に対し、K先生は以下のように答えてくれました。

体としては、ウイルス等で傷ついた神経を治そうと働いています。でもその結果、神経が痛みの信号を脳に送り続ける状態で固定化してしまったのが、帯状疱疹後神経痛を含めたいわゆる神経障害性疼痛です。ある意味では、体が「間違った方向」に治そうとした結果とも言えるかもしれません。

そうした神経障害性疼痛の痛みを抑えるためには、神経が痛みの信号を脳に送らないようにする薬が考えられます。リリカ(プレガバリン)などの神経障害性疼痛治療薬はそういう薬です。

患部にはもうヘルペスウイルスはいないので、少なくとも患部の状態が悪化することはありません。痛みが強くなるのは、患部が悪化したからではなく、痛みの感じ方が強くなったものと思われます。

オキノームでそうした痛みを一時的にでも抑えられているのであれば、今後もリリカをベースにしながら、痛みが強い時はオキノームを飲んで対応していく、というのがよいと思います。

この話には「なるほど!」と思いました。体としては、この痛い状態で、もう「治っている」ものと誤解して認識しているんですね。痛みが治まらないわけだ・・・。ぜひ声を大にして「まだ治ってないよ! まだ痛いよ! 自己治癒力の出番だよ!」と僕の体に伝えたい。涙
でもそういう意味では、鍼灸治療により患部に直接刺激を与えることは、自己治癒力を再び発動させるためには有効かもしれません。引き続き鍼灸治療には期待したいと思います。
次回の診察は13週後となりました。その頃までに多少でも痛みが和らいでいれば、と思わないでもないですが、これまでの経過を踏まえ、あまり大きな期待はせず、一歩一歩進んでいきたいと思います。。。

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