久しぶりの更新です。今日で臍帯血移植から9日目となりました。
移植してから今日まで、なかなかヘビーな日々でした。
移植翌日からは下痢がひどくなり、1日に6回もトイレに駆け込みギリギリセーフ、というような状態に。当然、ベッドにいる時間にも、お腹は常にゴロゴロした状態で、いつ便意が来るかが気になり、落ち着きません。またひどい下痢が続くとそれだけで体力も消耗していきます。
3日ほどこの下痢で苦しんでいたのを見た先生が、痛み止めの麻薬を点滴してくれることになりました。なぜか下痢に痛み止めが効くとのこと。
この点滴の威力は絶大で、点滴を始めてからピタリと下痢が止まりました。しかも数日間にわたり、排便そのものが止まってしまいました。まあ食欲がなく、口からはおかずやフルーツをつまむ程度しか食事は取れていないので、出すものがないという面もあるのかもしれませんが。
こうして下痢がコントロールできるようになると、入れ替わりのように次は高熱に悩まされるようになりました。移植後5日目から39度超の高熱が出るようになってしまいました。しかもご丁寧なことに毎日、最高値が更新されていきます。
移植5日目: 39.1度
6日目: 39.5度
7日目: 40.2度
8日目:40.6度
この熱は、移植されてきた臍帯血が増えようとしてがんばっているときに免疫反応で出る熱です。
でもこの一方的な上昇の仕方を見ていると、「これはもしかして、移植されてきた臍帯血が、僕の体が新しい自分の住みかとして適切なのかをテストしているんじゃないか」とも思えてしまいます。「どこまでの負荷に耐えられる身体なのか」を、毎日熱を上げながらテストしている、ということです。
そしてそのテストに合格したら、一旦熱は落ち着き、生着に向かうのでは、と。まあ分かりませんが。でもさすがに40.6度は人間の体温としては相当高いと思うので、そろそろ合格させてください。。。
さてこの高熱に対しては、解熱剤やステロイド剤の点滴で下げます。
ただこの熱は、前述のように臍帯血移植の免疫反応としての熱とのことで、あまりステロイドを使って免疫を抑制してしまうのも、増えようとしている臍帯血の活動にブレーキをかけることにもなるので、別途点滴している免疫抑制剤(プログラフ)も含めて、量の判断は難しいようです。
ただやはり40度を超える熱は苦しいので、基本的にはステロイド剤も解熱剤も使って熱を下げてもらっています。
一般的には、臍帯血移植では、移植後9日目ころから39〜40度の高熱が出る(デイナインフィーバー)と言われています。それが僕の場合は5日目から高熱が出ました。
その理由を湯浅先生に聞いたところ、「高山さんは4年前に急性リンパ性白血病で化学療法をやってますよね。そのために高山さんのリンパ球は一般の人より弱くなっています。今の熱は、臍帯血由来のリンパ球と高山さんのリンパ球が免疫反応でせめぎ合って起きています。でも高山さんのリンパ球の方が明らかに弱かったため、通常よりも早く熱が出たのではないでしょうか」とのことでした。
ということで、今も高熱でテストされる毎日です。今のように、薬が効いて熱が落ち着いている時間帯は、こうしてブログを久しぶりに更新するかという気にもなるのですが、そうでないタイミングだと、高熱でぐったりして、ベッドから起き上がるのも、ご飯を食べるのも(そもそも食欲がないのですが)、薬を飲むのも、歯を磨くのも、トイレに行くのも大変です(トイレは高熱の時は付き添いもしくは車椅子)。
そうした日常の基本動作すら大変なので、iPhoneを手に取ったり、SNSを見たり、投稿したりすることがあまりできない状況です。
今後もGVHDなどの症状が出てくることが見込まれます。ブログやFB等の更新を見てせっかくご連絡くださっても返信できないこともありそうです。
その際はどうぞご無礼をご容赦ください。お気持ちはしっかり受けとめております。