エコーで肝臓の門脈血栓がなくなっていることを確認/生かしてもらっているということ

先日、虎の門病院に行ってきました。
肝臓の門脈にできた血栓をエコーで検査してきました。
肝臓のエコー画像

門脈に見つかった血栓と薬物治療

先月このブログに書いた通り、先日のCT検査で、肝臓の門脈という血管に血栓が見つかりました。
そのため薬物治療(リクシアナという血液をサラサラにする薬)を始めたのですが、その後の血液検査で早くも血栓が溶けてきている可能性が確認されました。
【参考】▼肝臓の門脈に血栓が見つかる|オーシャンブリッジ高山のブログ
そして今回、実際に血栓の状態を見て確認するために、腹部エコー検査を受けてきました。
エコーであれば、静止画を撮影して検査後に読影するCT等と異なり、検査技師さんが検査をしながら臓器や血流の動きなどを目で見て確認することもできます。

腹部エコー検査の結果

この日、検査の後、肝臓内科の村石先生に検査結果を説明していただきました。
冒頭の写真が、今回のエコーの検査報告書です。
報告書の内容からいくつか抜粋します。

【肝臓】
・肝実質:全体的にムラが強いが明らかなSOL(高山注:腫瘍、石灰化、血腫等)指摘できず。
・門脈〜上腸間膜静脈:明らかな血栓指摘できず
【脾臓】
Gamna-Gandy結節結節様の微細なstrong echoが多発している。

ということで、血栓は見つかりませんでした。
薬の効果か、溶けてなくなってしまったようです。
また、上記のように肝臓にムラが強いというのは、以前、組織を採って病理検査をして確認した通り、肝臓に結節性再生性過形成(NRH)ができているためと思われます。
【参考】▼食道静脈瘤の治療後の経過(EVL)と肝生検の結果|オーシャンブリッジ高山のブログ
また脾臓についても、結節のようなものが多発しているとありますが、これは、門脈圧亢進症により、食道の静脈だけでなく、脾臓にも血液が逆流して、血のかたまりを作っているためだそうです。門脈圧亢進症の患者さんにはよく見られるようです。
いずれにしても、村石先生によると、現時点で治療が必要な異常はないとのことで、安心しました。肝臓については、今後も定期的な検査で経過観察していきます。
なお、血栓を溶かすために飲み始めた薬(リクシアナ)は、念のため継続することにしました。
とりあえず、前回の血液検査に続いて、今回はエコーでも門脈の血栓がなくなっていることが確認でき、安心しました。

生かしてもらっているということ

最近、いろいろなところに問題が見つかるので、その検査のための通院や、治療のための入院がなかなか減っていきません。同様に薬もなかなか減らせません。
でも逆に言えば、それだけいろいろな病気がありながらも、生かしてもらっているということであり、実はありがたいことだとも考えられます。
今回のような内臓関係の病気だけでなく、最近見つかっている脳内出血などの脳の病変や、もう何年も前からの視覚障害、そして帯状疱疹後神経痛の激痛など、日常生活でちょっと困ることもいくつかありますが、それでも、家族と普通の生活を送ることができているのは幸せなことです。
病院の先生たちをはじめ、お世話になっているみなさんには本当に感謝しています。改めて、ありがとうございます。

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