今年の元旦の日本経済新聞や、昨年5月のワールドビジネスサテライト(テレビ東京)で紹介された通り、オーシャンブリッジの社内ではブログを使った情報共有を進めています。
スタッフ一人一人が個人の社内ブログを持ち、思い思いのタイトルを付け、毎日、その日の業務日報を中心に書き込んでいます。単なる報告や記録にとどまらず、明日以降のToDoを書き込んだり、その日の業務でちょっと気付いたことを備忘録的に書き込んだりもしています。また営業スタッフは、その日のお客様先での商談の内容も書き込んでいます。気軽に書き込めるし、自分のための記録として残しておくのにも便利、ということのようです。
そして、上司や他のグループのスタッフが、
そのスタッフのブログを見て、アドバイスやちょっとしたコメント(「この内容、参考になります!」等)を書き込んでいます。こうした他のスタッフからのレスポンスが、次に書き込むモティベーションにつながってくるわけです。
そのため、これまでの情報システム(メール、グループウェアなど)では蓄積、共有されることのなかった気付きやアイディア、アドバイスなどのいわば「暗黙知」が、時系列で、自然と社内ブログに蓄積、共有されていきます。時系列で並んでおり、全文検索もできるので、再利用も簡単です。新規のお客様から製品のお問い合わせを頂いても、ブログを検索すれば、他の営業のスタッフの過去の商談履歴などもすぐに分かるわけです。
また、個人のブログだけではなく、部門毎にもそれぞれブログがあります。こちらは、部門内のミーティングの議事録や、プロジェクト的な活動のタスク一覧、そして開発作業の進捗状況などなどが書き込まれており、随時アップデートされています。
従来は、業務日報にしても議事録にしても、メールで社内に配信していたのですが、どこでも言われているメールの増加による情報の埋没や、再利用性の低さ(蓄積・検索は個人のPC環境に依存してしまう)から、大切な情報が「垂れ流し」になっていることを私も問題視していました。それが、イントラブログ/社内ブログにより大幅に改善しているわけです。
またそうした効率化のメリットだけではなく、前述の通り、これまでは共有されえなかった「暗黙知」が共有されていくというメリットもあります。ナレッジマネジメントの観点で見ると、こちらの効果は計り知れないと感じています。
ということでメリットの大きいイントラブログ/社内ブログですが、実際に企業内のナレッジ共有への適用を検討すると、どうしても切り離せないのが、大量の文書資産、つまりナレッジマネジメント的に言うと「形式知」をどう共有していくのか、というテーマです。
ブログの場合、テキストベースの情報を書き込んで共有するには非常に使えます。そのテキスト情報に付随する文書ファイルを添付することもできます。しかし、すでに存在するマニュアルや規定集、あるいは過去の営業提案書などを共有するには、全く向かないわけです。
そこで、その部分をカバーするのが、オーシャンブリッジの提供している文書公開システム「Net-It Central」です。ブログと同じ手軽さ、使い勝手の良さで、OfficeやPDFを始めとする様々な文書を共有し、Webブラウザベースで検索し閲覧できます。新規・更新文書のRSS配信や、文書−ブログエントリ間のハイパーリンクなどにより、イントラブログ/社内ブログと連携することが可能です。
ということで、昨日、イントラブログ/社内ブログとNet-It Centralの連携ソリューションに関する情報をWebサイトで公開しました。資料請求もして頂けます。
2006年に入り、いろいろなところで、「今年はイントラブログ/社内ブログがブレイクする」と言われています。オーシャンブリッジにも、最近、イントラブログ/社内ブログとNet-It Centralの組み合わせに関するご相談が増えています。それも、IT関連やベンチャー企業ではなく、歴史のある大手企業様での大規模案件が増えており、まさにブレイクの予兆を感じています。
オーシャンブリッジでは、これからも、グローバルな視点で見た最新のテクノロジーやトレンドを、いかに「企業」の皆さまの役に立つソリューションとして提供していくのか?という視点で、様々なビジネスを展開していきたいと思います。
>> イントラブログ/社内ブログとNet-It Centralの連携ソリューション
>> 社内ブログはインターネットブログの延長にはない。(昨年7月の記事)