創業者の手を離れても23年前の思いはオーシャンブリッジに受け継がれている(集合写真)

このたび新著「5度のがんを生き延びる技術 がん闘病はメンタルが9割」を出版したことがきっかけで、久しぶりに僕が23年前に創業したオーシャンブリッジのオフィスに遊びに行ってきました。

久しぶりにオーシャンブリッジのオフィスを訪問

いま、基本的にオーシャンブリッジはリモートワークで仕事をしているとのことなのですが、今回は社員の出社日に合わせて行ってきました。

そして事前に幹部から、

「高山さんに会うのが初めてという社員も多いので、ファウンダーとして、オーシャンブリッジ創業の思いなどをみんなに話してください!」

というお話をいただいたので、みなさんに創業に至る経緯などをお話ししてきました。以下、箇条書きでまとめてみました。

初対面の社員に伝えた創業の思い


  • 祖父が戦争から帰ってきて長野で始めた文房具卸売業の3代目として育てられた幼少期の話
  • 将来の社長業の役に立つだろうと経営コンサルティング会社に就職した話
  • 外資系企業が強いその業界で戦うために学生時代から英語の勉強に力を入れていた話
  • アクセンチュアに就職してから1年ちょっとオランダに赴任した話、小さい会社で社長の近くで実業を経験したいとベンチャーに転職した話
  • 新規事業立ち上げを任されて海外製ソフトウェアの国内販売事業をゼロから1人で立ち上げていった話
  • その事業をMBOで買収してオーシャンブリッジを起業した話
  • 海外の取引先企業を一社一社増やしていった話
  • ヨーロッパの取引先企業との打ち合わせの帰りにスイスの空港で倒れた話
  • 脳腫瘍の手術を受けて会社に復帰した話
  • 悪性リンパ腫が見つかり半年以上入院して抗がん剤治療を受けた話
  • 治療中に社長から下りて会長に退いた話
  • 退院してからも体力が回復せずなかなか仕事に戻れなく絶望した話
  • 健康不安の自分が復帰するより信頼できる会社にオーシャンブリッジの経営を任せた方がよいと決断した話
  • 必ずしもスムーズにいかなかったM&Aの話
  • 最終的に信頼できる会社と出会えて自分の株を売却し経営を任せられた話
  • その直後に白血病が見つかって半年以上入院して臍帯血移植を受けた話
  • 会社から離れた今の生活と今回の本の執筆活動
  • 先日、スロベニアの取引先XLAB社の社長、Jureの結婚式に呼ばれて家族で参列してきた話

以上のようなこれまでの僕とオーシャンブリッジのヒストリーをお話しし、人生において「幸運の女神の前髪をつかむ」ことが、仕事でもプライベートでも大切、というお話をしました。

僕にとってはほとんどが初対面のメンバーでしたが、みなさん真剣な顔で聞き入ってくれたのがうれしかったです。

お話の後は質疑応答の時間も。

多くの方が、僕の新著「5度のがんを生き延びる技術 がん闘病はメンタルが9割」を読んでくれていたようで、その本の内容に関する質問もいくつかいただきました。「闘病において、家族のために生き延びるという確固たる信念はどのように生まれたのか」など、本質的な質問もいただきました。

みんなで写真撮影

質疑応答も終わった後はみんなで集合写真を撮影。

みなさんいい顔をしていますね。僕の本を持ってくれている方もいます😛

ほとんどの方が初めてお会いする方でしたが、みなさんいい顔をされていたのですごく安心しました。働いている社員の表情を見ると、その会社の状況がなんとなく分かりますからね。

僕の社長時代からのメンバーと昔話

みなさんへのお話が終わった後、 僕がまだ社長をしていたころからずっとオーシャンブリッジ働いてくれているメンバーと、別室で昔話に花を咲かせました。

最古参のO貫君は、当初のテクニカルサポート業務から社内IT全般の担当として、ISMS認証取得などに奔走してくれているとのこと。

スロベニアXLAB社の製品担当だったI上さんは、XLAB社とのビジネスを大きく成長させ、今ではオーシャンブリッジの大黒柱となっているとのこと。

みんな仕事の幅を広げながらがんばってくれているようでうれしかったです。

そんな昔を知るメンバーに、現社長の澤くんは、僕の社長時代の話を聞いていました。どうも昔からのメンバーから耳にする僕の仕事ぶりと、今の僕の印象の間にギャップがあるようで…。一体みんなどんな話を吹き込んでくれたんでしょうか?(汗

そんなメンバーと一緒に写真を撮り、オフィスを後にしました。(左がI上さん、僕の右がO貫くん、)

創業者の思いは会社の中で生き続ける

自分が23年も前に始めた会社が、自分が7年前にリタイアした今でも存続し、成長していて、これだけ多くのメンバーに支えられているというのは、本当に感慨深いものでした。

あのころ自分が抱いていたビジネスへの思いが、会社のミッション、ビジョン、カルチャーとなり、それに共感するメンバーが今も新たに集い、そこで自分を成長させ、会社を成長させてくれているというのは、創業者として本当にうれしいものです。

本にも書きましたが、創業者にとっては会社は自分の子供のようなものと言われます。そんな子供と言ってもいい会社が、生みの親である自分の手を完全に離れて、自ら成長の道を歩んでいく、そしてそこには、自分が抱いていた思いがしっかりと受け継がれている。その姿を垣間見ることができ、創業者、ファウンダーとしてこんなに幸せなことはありません。

改めてオーシャンブリッジのみなさんへ

僕の話を聞いてくれたみなさん、ありがとうございました。若きリーダー、澤社長のもと、これからも自らの成長のため、目の前の仕事で自分が納得いく成果を生み出していってください。それが会社の成長につながりますし、みなさんの将来の幸せにもつながっていきます。

オーシャンブリッジで働くということが、みなさんの幸福な人生につながる道であり続けることを、これからも願い、見守っていきたいと思っています。

またお会いしましょう!

オーシャンブリッジのエントランス

 

P.S. 引き続き「5度のがんを生き延びる技術 がん闘病はメンタルが9割」への応援をよろしくお願いします!

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