今月の中旬から今週まで、病院での定期検査と診察が集中していて、頻繁に病院に行っていました。
5回もがんを経験すると、多くの診療科のお世話になるため、定期的な検査と診察による治療後のフォローも回数が多くなります。
また、一つの検査、例えば首から腰までのCT検査の結果をもとに、複数の診療科で診察を行うため、その検査の後に診察が集中することになります。
今月がその集中する時期に当たりました。
今日のブログでは、それらの検査の結果と診察の内容をまとめておきたいと思います。
●11月11日:造影CT、採血(虎の門病院)
造影CTは、半年に一度受けている検査です。造影剤を使うことで、がんを見つけやすくします。この結果に基づいて、いくつかの診療科で、がんが再発・転移していないか、また合併症の状態はどうかなどをチェックします。
血液検査の結果も、血液内科だけでなく、他の診療科でのチェックしています。
●11月15日:レントゲン検査と呼吸器外科の藤森先生の診察(虎の門病院)
11日の造影CT検査の結果とこの日のレントゲン検査の結果を受けて、呼吸器外科の藤森先生の診察を受けました。肺がんのフォローの診察です。
検査の結果は問題ありませんでした。
またこの日、藤森先生には新著「5度のがんを生き延びる技術 がん闘病はメンタルが9割」を差し上げました。本の最後の方で簡単に肺がんのことに触れた中で、藤森先生にも登場していただいていました。そのお礼も兼ねて、本を差し上げました。
●同日:血液内科のGY先生の診察(虎の門病院)
呼吸器外科の藤森先生の診察の後、血液内科のGY先生の診察を受けました。11日の採血と血液検査の結果を受けての診察です。
最近のGY先生の診察では、悪性リンパ腫や白血病の再発チェックはもちろんですが、今年の1月ころに急に進行した貧血の状況と、そのために服用している鉄剤(クエン酸第一鉄Na錠)の効果を、主にヘモグロビン値を診てチェックしています。
そして今回、前回に続いてヘモグロビン値が増加していました。5月が8.7、8月が9.4、11月が10.0です。基準値は13.7〜16.8ですので、以前貧血であることには変わりありませんが、それでも2回続いて増加しているということは、回復していると考えてよいとのことでした。これはうれしい結果でした。ただ前述の通り引き続き貧血で、立ちくらみもあるので、電車の座席から立ち上がるときなど、気をつけていきたいと思います。
診察の後、GY先生に新著を一冊お渡しして、血液内科のナースステーションで共有していただけるようお願いしました。GY先生ご自身には、本の中にも登場していただいていることもあってすでに一冊お送りしてあるのですが、日々、患者さんと接している看護師さんにもこの本を見ていただきたくて、GY先生にお願いさせていただきました。
その後、GY先生にお願いして、インフルエンザの予防接種を受けました。そのために行った処置室で、もう何年もお世話になっている看護師のUさんと久しぶりにお会いして、いろいろお話できました。Uさんの息子さんと僕の娘が同じ歳なので、お会いするといつもお互いの子供の話をしています。いつも、男の子と女の子は違いますね、と話しています。
せっかくUさんにお会いしたので、Uさんにも新著をプレゼントさせていただきました。
●11月18日:消化器外科のKH先生の診察(虎の門病院)
消化器外科では、CTに基づく大腸がんの再発チェックが主なトピックになります。今回も問題はありませんでした。
そしてKH先生からは、半年後の次回診察で手術から5年となるので、それで大腸がんについては完治とみなし、半年ごとの診察も終了になるというお話がありました。「あれからもう5年か!」とちょっとびっくりするとともに、「完治」という言葉を聞いてうれしくなりました。
その後は、健康診断の一環として、2年に一回くらいのペースで、自宅近くのクリニックで内視鏡検査を受ければよいとのことでした。
もう完治となって定期的な診察が不要となるのはうれしい反面、KH先生に会えなくなるのは少し寂しいですね。
KH先生は、以前お送りした新著「5度のがんを生き延びる技術 がん闘病はメンタルが9割」をすでに読んでくださっていました。
そして、内容が医師の目から見ても非常に正確だと驚いていて、「入院中、メモを取っていたんですか?本に書いてあった内容が、うちの標準治療スケジュールの通りだったので」と聞かれました。
実際、入院中は携帯でメモを取っていましたし、病院からもらった資料も参照しながら本は書きました。
また、新著については、部長の黒柳先生の分と、医局内で他の先生たちにも回し読みしてもらう分として、一冊ずつお渡ししました。
これまで、医師の方からの評価が高いので、多くの先生たちに読んでもらえるとうれしいと思っています。
●11月25日:女子医大にて脳のMRI検査と脳神経外科の村垣先生の診察(女子医大)
一つ上に書いた消化器外科までは全て虎の門病院でしたが、脳腫瘍の定期検査と診察だけは女子医大です。
この日、病院についてまずMRI検査。
その後、村垣先生の診察です。(ちなみに現在、村垣先生は、神戸大学の教授・未来医工学研究開発センター長と、東京女子医科大学の客員教授を兼任されています)。
今回のMRIの結果、脳腫瘍に関しては問題なし。
また、過去にこの検査で見つかっていた、腫瘍を切除した跡の出血と、小さい脳梗塞についても、問題なしでした。
その一方で、これまでになかった指摘も入りました。
この脳の血管の3D画像をチェックした放射線科の医師から、血管に瘤らしきものがあるとの指摘です。いわゆる脳動脈瘤もしくは脳静脈瘤の可能性です。
そのためこの後、脳血管を専門とする先生に画像をチェックしてもらうことになりました。
一旦診察室を出て、外のタリーズでランチを食べて、再度、村垣先生の診察室に戻りました。
村垣先生によると、血管専門の先生に診てもらった結果、瘤のように見えた部分は瘤ではなく、血管の太さが変わった部分で、その太くなった方の箇所が瘤のように見えただけという診断でした。
これを聞いて非常に安心しました。タリーズでサンドイッチを食べながら、「また開頭手術かなあ、脳の血管を手術する際は、脳神経に傷がついて麻痺が残ったりしないかなあ」などいろいろと考えてしまっていました。
でも専門の先生から大丈夫とのお墨付きをもらえて、安心しました。ああよかった。。。
いつもの診察では「今回も問題はないですね」で終わるのが普通になっているので、ちょっと違うことが起こるとドキドキします。これはがん患者さんはみなさんそうではないでしょうか。
診察の後、診察室の外で、入院中から退院後の化学療法、そしてその後の外来での診察とお世話になっている薬剤師のIさんと少しだけ立ち話して、病院を後にしました。
●11月27日:肝臓内科 F先生の診察(虎の門病院)
肝臓内科では、大腸がんと同時に見つかった食道静脈瘤の再発のチェック、肝臓の良性腫瘍(臍帯血移植のGVHDが原因で、食道静脈瘤の原因)のチェック、肝臓の門脈血栓(肝臓の良性腫瘍が原因)の再発チェックなどをします。
今回の診察では、CTの画像では問題はなく、また血液検査の結果でも、肝臓の数値は問題なしでした。
F先生からは、今後の方針として、
- CTで肝臓の良性腫瘍のチェック
- CTで門脈血栓の再発チェック
- 胃・食道の内視鏡検査(胃カメラ)で食道静脈瘤の再発チェック
の3つを半年おきの検査で見ていく、とのことでした。
以上、長くなりましたが、今月の病院での検査と診察のまとめでした。
とにかく大きな問題が見つからなくてよかったです。
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