今日は、日本最大級のナレッジマネジメントに関するフォーラム、Justsystem Knowledge Management Forum 2005大阪に行ってきました。
その時に考えたことを少し書きます。（あと、最後におまけの新コーナーも）
先日開催された東京と同様、今日のイベントも大盛況。
（ジャストシステムの浮川社長に聞いたのですが、「大阪でこれだけ人が集まるのはすごい」と、基調講演の大前研一さんが言っていたそうです。）
僕が講師をさせて頂いたセミナーも、予想以上の申し込み（なんと300人以上）があり、会場も満席に。
セミナー後には展示ブースに人だかりができ、展示担当の宮崎も大忙しでした。
僕のセミナーのタイトルは、「あなたの会社の『ナレッジ共有』を短期間で変える8つのコツ」というもの。
最近は、もう「ナレッジマネジメント」というコンセプトを追い求める風潮は一段落し、情報共有に関する現場の課題の「より具体的な解決策」を求めている方が増えています。
そうしたことを汲んで、
このセミナータイトルにしたのですが、そのおかげか、このイベントの数あるセミナーの中でも、申し込み数の多いセミナーになったようです。（ジャストシステムさん情報）
実際のセミナー内容としては、私のお客様との対話を元に、「現場でのナレッジ共有における根本的な課題と、その具体的な解決策」にフォーカスしたものにしたつもりですが、アンケートを見ると、おかげさまで参加者の皆さまからも好評だったようです。
さて。
オーシャンブリッジは、確かにソフトウェアというツールを提供している会社なのですが、私たちが提供しているのは、実はそれだけではありません。
私たちは、そのツールの提供を通してのお客様とのコミュニケーションの中で、お客様の「生の声」に接する機会が非常に多くなります。
「こんなことで困っているんだけど、何か解決策はないか」という声でご相談を頂き、それに対して私たちの提供しているツールによる解決策をご提示すると、「もっとこんなことができないか」とご要望の声を頂き、やり取りをさせて頂いた結果、実際にツールを導入頂くと、「こんな使い方で社員に使ってもらっている」「この業務がこんなに効率的になった」「社員もこんな風に喜んでくれている」という声をお聞きするのです。
こうしたやり取りの中から、いろいろな企業に共通する「現場での根本的な問題点」や「それに対する根本的な解決策」、「ツールにとどまらない成功のポイント」を常に見極め、それを分かりやすいノウハウの形にまとめて、セミナーやレポート冊子としてご提供しているのです。
これはまさに、それぞれのお客様の現場の声として得られた「暗黙知」を、分かりやすく共有しやすい「形式知」に変えて（表出化）、それを皆さんと共有（連結化）しているということなんですね。
野中郁次郎先生のおっしゃる「知識変換」「知のスパイラル」の一部を体現している、というつもりでやっております。
その意味で、オーシャンブリッジは、その名の通りの
「海外ソフトウェアベンダと国内IT企業、国内ユーザ企業との間の、海を越えた架け橋」
という役割でなく、
「様々な企業の現場の課題・ニーズ・解決策（＝暗黙知）を、他の企業でも共有・再利用しやすいノウハウ集・セミナー（＝形式知）につなぐ、架け橋」
という役目も担っているのだと考えています。
もちろん、企業の現場はそれぞれ異なります。私たちのお伝えしていることが、100%全ての企業さんで当てはまるということはあり得ません。
ただ、私たちは、単にソフトウェアというツールを提供するだけでなく、そういったノウハウをご提供することで、本当にお客様に喜んで頂き、価値を感じて頂きたいと考えています。
少しでも多くの日本企業の皆さんが、私たちの考え方に共感して下さり、その結果として、弊社のツールをご利用頂き、さらにその結果として、業務の効率や品質の向上を実感して頂くのが、私たちにとって一番うれしいことだと感じています。
新大阪の駅で宮崎から勧められた「たこむす」を食べながら、こんなことを考えた、帰りの新幹線でした。
（「天むす」は、おむすびの上に天ぷらが載っていますが、「たこむす」はたこ焼きが載ってるんです）
最後に、突然ですが、新コーナー！
◆今日のBGM◆
○行きの新幹線（iPodにて）： ‘Round About Midnight by Miles Davis
（なぜか朝っぱらから’Round Midnightを聞きたい気分に）
○帰りの新幹線（iPodにて）： Portrait in Jazz by Bill Evans
（Bill Evansは、Waltz for Debbyももちろんいいけど、やっぱりPortrait in JazzのAutumn Leavesが一番好きですね）
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