「コリン・ローズの加速学習法実践テキスト」に見るスキルアップの技法＆読書術

昨日の休日は、久し振りに家でゆっくりできたので、本を何冊か読みました。
そのうちの一冊が、この「コリン・ローズの加速学習法実践テキスト—「学ぶ力」「考える力」「創造性」を最大限に飛躍させるノウハウ」。
結構、お薦めできるかなー、という感じです。（絶対お薦め、とまではいかないんですが）
この本、「ものごとを学ぶためのいろいろなスキル」が、とりあえず一冊にまとまっている、という感じなんですね。
で、その「いろいろなスキル」とは何か。
ざっとピックアップしてみると、

目標を紙に書くこと、潜在意識活用、マインドマップ、速読法、文章作成法、呼吸法、プラスのアファメーション、アンカリング（この本ではそういう言い方はしていませんが）、質問設定、等々。
それぞれ見ると、一つ一つが一冊の本になるようなテーマばかりですよね。
それが全部、この一冊の本に凝縮されているというわけです。
僕としては、それはそれで一通りおさらいするにはよかったのですが、ただ、個々のスキルについて、この本だけで身に付けようとすると、ちょっと厳しいかも、という感じですね。
例えば、速読を身に付けていない人が、この本に書いてあるやり方だけで、読書スピードをアップするというのは、ちょっと難しいような気がします。
とは言え、書いてある要素は、間違いなく重要なことばかりですので、ある意味この本をインデックス的に使って、これをきっかけに個別の本で深掘りをしていくというのが、この本の良い活用法なのではと思っています。
そう言えば。
速読と言えば、先週末に「わらし仙人の30倍速読術—往復の通勤時間で、年間600冊読めたら、人生が変わります!」を読んだのですが・・・何とも強引な本ですね、これは・・・。
分かりやすく言うと、「自転車に乗るには、サドルにまたがって、両足をペダルに乗せて、交互にこげばいいんです。ほら、できるでしょ！」という本ですね。（分かります？）
「それができれば誰も苦労しないよ！」的な本です。
ただ、速読に関して、一つだけ非常によい「気付き」が得られましたので、それで「元は取った！」という感じです。その「気付き」とは？ ちょっと説明しにくいですので、僕に個人的に聞いて下さい・・・すみません。
ついでなので、「読書」に関して、最近読んだ本を列記しておきますね。
まず、「本を読む本」です。
これ、いい本ですよね。
1940年に書かれたというのが、すごいです。
速読法に関しては基本と言えるのでは。
これはお薦めですね。
あと、加藤周一さんの「読書術」。
昨日読みました。
著者や書名から受ける印象と比べると、意外と読みやすいというか、親しみやすいというか。
ただ、自分としては、内容的には「本を読む本」の方が参考になったでしょうか。
最後に、齋藤孝さんの「読書力」。
彼の本は結構読んでいるのですが（先日、講演も聴きました）、相変わらず、著作の幅の広さに敬服しますね。
読書力の低下に対する危機感を力説されていますが、僕としては、巻末の、齋藤孝選書とも言うべき、「読んだ方が良い本リスト」が、参考になります。
僕は普段、どうしても、ビジネス書やミステリー系を読むことが多くなってしまうのですが、この「読書力」を読んで、僕も古典をもっと読まなきゃなー、と気持ちを新たにした次第です。
まだまだブログに残しておきたい本がいっぱいあるのですが、今日はこんなところで。
◆今日のBGM◆
○帰りの電車の中で（iPod）： Songs About Jane by Maroon 5
（オーシャンブリッジの社内ではいつもJ-WAVEが流れているんですが、一時期、猛烈にMaroon 5のThis Loveがon-airされていまして、まんまと洗脳されてしまいました。メロディもいいんですが、あのボーカルの声がまたなんとも。）
○夜中に家で： Ballads by John Coltrane
（まさに、夜の音楽！って感じですね。夜中にゆったり聞くにはベスト。Coltraneはやっぱりこれですかね。Blue TrainもMy Favorite Thingsもいいですが・・・。あ、ちなみにA LOVE SUPREMEは、僕にはちょっと早いかな、と・・・。）

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