綾辻行人に二度ハメられた。

東野圭吾に続く好きなミステリ作家を発掘しようと、本屋で平積みになっていた綾辻行人の「十角館の殺人」を買って読む。
おもしろかった。たった一行で全てがひっくり返る、あのどんでん返し。森光子がでんぐり返しを封印したどころの騒ぎじゃない。見事にハメられました。
「登場人物の学生たちがニックネームで呼び合うのがキモい」とか言ってる人もいるらしいが、そんな枝葉末節はどうでもいい。見事なトリックじゃないか。さすが新本格ブームの立役者。
ということで、「東野圭吾の次のマイブームは綾辻行人じゃ」と決めてかかった僕は、同じ「館シリーズ」の「時計館の殺人」を買いに、近所のイトーヨーカ堂の本屋に行った。が、置いてない。ありゃ、と思って下を見たら、同じ綾辻さんの「最後の記憶」というのがある。店頭POPで「読み始めたら止まらない」と書いてあったので、まあこっちでもいいか、と思って買ってみた。
「どこでどんでん返しがあるんだろう」と期待して読み進めていると、事態は思わぬ方向に。これ、ミステリじゃなくて、僕の嫌いなホラーじゃん！　ホラー、あんまり好きじゃないんだよね・・・。前に読んだ「紗央里ちゃんの家」とか、「夜市」とか、キモいんだもん。十角館の登場人物よりホラーの方がキモい。
結局昨日読み終わったけど、別の意味で綾辻さんには裏切られました。彼の作品、本格ミステリばかりじゃないのね・・・。
っと読み終わったところで、うちの奥さんに「あれ、ホラーだった」とメールを打ったら、返ってきた返事が
「ほらふきだな」
と一言。
うまいこと言ってる場合じゃないぞ。
P.S. お口直しに昨日から時計館の殺人を読み始めました。これには期待大。

★闘病記ブログランキングに参加しています。下の病名ボタンをクリックしてくださると、ランキングが上昇し、より多くのがん患者さんに僕の闘病記が届きます。よろしければクリックしてくださるとうれしく思います。4回のがんをがんを乗り越えた経験が、一人でも多くの患者さんに届きますように…