創立八周年を吉川さんと過ごして考えたこと。

しばらく来日していた、シリコンバレーのMiselu inc.の吉川さんが、土曜日に(つまり今日)シリコンバレーに戻るということで、昨晩も吉川さんと飲みに行きました。
日本で起業(デジタル・マジック・ラボ)し、シリコンバレーで起業(IP Infusion)し、その会社をエグジット(ACCESSが買収)し、そして今3社目の起業(Miselu)をしている吉川さん。
今回の来日では、現在の会社(Miselu)のビジネスの枠にとどまらずに、いろいろな日本企業との協業プロジェクトの種まきをしてきたようです。

日米連携プロジェクトのネタ、結構仕込んできました。日本の匠の技をもった企業と日本好きシリコンバレー企業とのダブルネームプロジェクトを4つばかし仕込んで来ましたよ。from Twitter

飲みながら話していたのは、彼がこれからやろうとしているビジネスの話。


日米での起業の経験を踏まえて、日本の企業とシリコンバレーのテクノロジーをつないだプロジェクトをどんどん立ち上げていきたい、それにより日本企業に貢献していくことが自分の役目だと思う、とのこと。
すばらしい。格好良すぎます。
話をしている中で、いまいろいろとネット界隈で話題になっている、渡辺千賀さんのブログでの発言や、梅田望夫さんのインタビュー記事などにも及びました。
ちなみにお二方とも、吉川さんの非常に親しい友人。吉川さん曰く、お二方ともシリコンバレーにいながらも日本が大好きだし、また日本人ではないシリコンバレーの住人たち(起業家やテクノロジーベンチャーで働く人々)も、日本が大好きで、日本のことを高く評価しているとのこと。
もちろん吉川さんも日本が大好き。

少なくとも自分の日米の友人はシリコンバレーも日本もどっちらも大好きでよく行き来してるな。そんな友人がもっと増えれば楽しいなと思うのは自分だけじゃないような。アライグマの親子がトコトコ庭に出てくるシリコンバレーもいいし夜中までうまい物が食える東京もいい。from Twitter

だから、日本の企業やテクノロジーと、シリコンバレーのベンチャーやテクノロジーをつなぐことで、日本企業も世界にインパクトを与えるおもしろいことができるはず、と考えているようです。そしてそれを支援するのが、自分のこれからの役割だと。
そんな話を聞きながら僕が思ったこと。
僕のビジネス(オーシャンブリッジ)も、海外のテクノロジーを日本市場に持ち込むという、架け橋の役割を担っています。だけど僕自身は、まだまだ目の前の業務に追われ、いろいろな意味で余裕がない状態。日々の仕事で精一杯です。
だから、まずは現在のオーシャンブリッジの事業基盤をもっとしっかりと固め、組織体制を強化し、僕自身の時間を将来のための動きに費やせる、そんな余裕を持てるようにすることが、改めて重要だと実感しました。
僕自身がもっとシリコンバレーにも出て行きたいですし、そこでオーシャンブリッジが貢献できるビジネスのきっかけをもっと掴んでくる必要があります。せっかく吉川さんに長年お世話になり、彼がシリコンバレーに渡った今でも親しくさせていただいているわけなので、そこから、僕自身やオーシャンブリッジが貢献できるビジネスの機会を見付け広げていかなければ、もったいないです。
そんなことを吉川さんやオーシャンブリッジのメンバーと話し、考えていたら、いつの間にか日が変わって6月13日に。記念すべきオーシャンブリッジの創立記念日です。
早いもので、シリコンバレーの吉川さんに電話でアドバイスをもらいながら起業してから、丸八年が経ちました。
その記念すべき8周年の日を、吉川さんたちとこんな話をしながら迎えたことには、何か大きく深い意味があるように思います。
相変わらず毎日の仕事は忙しいのですが、目の前だけではなく先々も見据えつつ、オーシャンブリッジのあり方や自分の生き方を見つめ直していきたいと感じた創立記念日でした。
吉川さん、ありがとうございました。

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