【読んだ本】「社長が知らない 秘密の仕組み」など(2011/02/07〜13)

この一週間に読んだ本です。ブクログ上での自分用メモ付きです。
この中で特によかった本は、「社長が知らない 秘密の仕組み」、「イシューからはじめよ」ですね。特に「社長が知らない 秘密の仕組み」は予想以上にすごい本で、いろいろと考えさせられる部分がありました。早速社内で検討して、仕組み化していきたいと考えています。

ゲイリー ハメル
日本経済新聞出版社
発売日:2008-02-16

発売当時(2008年2月)に相当話題になった本。当時買ったが今まで読んでいなかった。当時読んでいればもっとおもしろかったかな、という印象。

平たく言うと、経営陣によるトップダウンでの管理ではなく、現場社員の自発的なイノベーションを創発するようなボトムアップの組織運営をどう実現するか、という話。

ただ、ケースとして取り上げられているグーグルの立場が、現在それほど確固たるものではなくなっていること等を考えると、完全に納得というわけにはいかない。

実店舗で物販や飲食業を営んでいる人向けでしょうか。
ウエスタン安藤
イーストプレス
発売日:2008-03

会計が全く分からない人向けの本。財務諸表が全く読めない、予算管理もしていないという経営者向け。でもそんな経営者いるのかな?
この手の本(ロジカルシンキング、クリティカルシンキング等)としては非常におもしろかった。

ただ、自分自身の4年弱の戦略コンサルタント経験と、10年弱の経営者経験を振り返ってみると、こうした分析が必要となるケースは、ベンチャー経営の中ではほとんどなかった。ある程度の規模の企業の経営企画、事業企画、マーケティング等の部門では必要かもしれないが。

ベンチャーにおいては、こうした分析に時間を掛ける余裕はなく、現場でつかんできた情報をもとにすばやく仮説(こうすれば売れるという作戦)を立て、それを走りながら確認し、どんどん軌道修正していくという、スピード感とフットワークの軽さが必要。

ただ、その際に、この本に書かれているような要素は必要となる。仮説を立てる際に、現場での一次情報にこだわることや、一次情報から本質的なイシューを見抜いて仮説を立てること、など。

予想以上にすごい本だった。新規顧客の開拓よりも既存顧客の維持が大切だということの、顧客獲得・維持コスト以上の意味と、既存顧客維持のための具体策が書かれている。そのまま実践するのは難しそうだが、我々なりのやり方を模索しつつ実践していきたい。
藤原 帰一,NHK「地球特派員」取材班
日本放送出版協会
発売日:2009-04

リーマンショックから半年ほど経った2009年4月の本。2009年元日に放映されたNHKの「地球特派員スペシャル」がベースとなっている。伊藤洋一氏、岡本行夫氏、大田弘子氏等のジャーナリスト・学者が、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、中国、日本等の各章を分担して執筆している。

執筆陣は誰も、サブタイトルにある「危機の連鎖を断ち切れるか」という命題に対して、当時明確な答えを出せていないところに、問題の深刻さと複雑さを感じる。

出版当時に読んでおくべきだった本。

マネジメントコーチによる行動科学マネジメントの本。

以下については改めて意識したい。

誘発要因ではなく行動結果をマネジメントする

脅迫による行動強化よりも承認による行動強化の方が効果的

PIC/NIC分析(Positive/Negative, Immediate/Future, Certain/Uncertain)

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