この一週間に読んだ本です。ブクログ上での自分用メモ付きです。
この中で特によかった本は、「社長が知らない 秘密の仕組み」、「イシューからはじめよ」ですね。特に「社長が知らない 秘密の仕組み」は予想以上にすごい本で、いろいろと考えさせられる部分がありました。早速社内で検討して、仕組み化していきたいと考えています。
平たく言うと、経営陣によるトップダウンでの管理ではなく、現場社員の自発的なイノベーションを創発するようなボトムアップの組織運営をどう実現するか、という話。
ただ、ケースとして取り上げられているグーグルの立場が、現在それほど確固たるものではなくなっていること等を考えると、完全に納得というわけにはいかない。
ただ、自分自身の4年弱の戦略コンサルタント経験と、10年弱の経営者経験を振り返ってみると、こうした分析が必要となるケースは、ベンチャー経営の中ではほとんどなかった。ある程度の規模の企業の経営企画、事業企画、マーケティング等の部門では必要かもしれないが。
ベンチャーにおいては、こうした分析に時間を掛ける余裕はなく、現場でつかんできた情報をもとにすばやく仮説(こうすれば売れるという作戦)を立て、それを走りながら確認し、どんどん軌道修正していくという、スピード感とフットワークの軽さが必要。
ただ、その際に、この本に書かれているような要素は必要となる。仮説を立てる際に、現場での一次情報にこだわることや、一次情報から本質的なイシューを見抜いて仮説を立てること、など。
執筆陣は誰も、サブタイトルにある「危機の連鎖を断ち切れるか」という命題に対して、当時明確な答えを出せていないところに、問題の深刻さと複雑さを感じる。
出版当時に読んでおくべきだった本。
以下については改めて意識したい。
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誘発要因ではなく行動結果をマネジメントする
脅迫による行動強化よりも承認による行動強化の方が効果的
PIC/NIC分析(Positive/Negative, Immediate/Future, Certain/Uncertain)