帯状疱疹後神経痛の特効薬発見なるか?九大等が原因タンパク質を究明

先日、友人のコグレさんが、LINEでこんなナイスなニュースを教えてくれました。
▼九大など、慢性疼痛の原因タンパク質が「IRF5」であることを究明 | テクノロジー | マイナビニュース


これは帯状疱疹後神経痛の治癒に向けて期待ができるニュースです!

がん、糖尿病、帯状疱疹、脳卒中などで神経に障害が起きると、抗炎症薬やモルヒネなどの鎮痛薬が効きにくい神経障害性疼痛が発症する。ひどい場合は、服が肌に触れただけでも痛みを感じるほどとなるが、そのメカニズムは不明で、効果的な治療法もないのが現状だ。

まさに帯状疱疹後神経痛は、一度なってしまうと、決定的な治療法や薬がないのが現状です。僕もペインクリニックで神経ブロック治療を受けたり、いろいろな薬を試したりしていますが(今日も診察に行ってきました)、なかなか治りません。というより、完全に治癒するのは難しいと言われています。
それが、このニュースによると、痛みの原因タンパク質が突き止められたとのこと。詳しくは記事本文をご覧いただきたいのですが(かなり科学的に詳細な記事です)、

従って、IRF5の働きを抑える薬を開発することができれば、ミクログリアを正常化させ、神経障害性疼痛を緩和できる可能性があるとした。

ということで、「特効薬の開発に期待!でも、実際に市場に出るのはいつのことやら・・・」と思いきや・・・

現在、同・大学院薬学研究院では、既承認医薬品から新しい作用を見つけ、より早く臨床で使用できるようにするための研究「エコファーマ」を同研究院附属 産学官連携創薬育薬センターにおいて推進しており、今後、IRF5が増えるのを抑制する、もしくはIRF5がP2X4受容体遺伝子に作用するのを抑制する薬などを既承認医薬品から探索する計画を検討しているとしている。

ということで、すでに厚生労働省に承認されている薬の中からこの特効薬が見つかるかもしれません!そうなると、新薬を開発して、臨床試験を繰り返して、厚労省に認可してもらって・・・、という何年もかかるプロセスに比べて、スピーディに特効薬が使えるようになるかもしれません!既存薬の適応を広げるだけですからね。
実際、僕の帯状疱疹後神経痛に対して処方されている薬にも、抗うつ薬、抗てんかん薬抗不安薬があります。これらの薬は、本来のうつ症状やてんかん発作等だけでなく、神経痛の改善にも有効ということで、適応が広がっています。
実際に既存の薬からこの作用がある薬が見つかるかどうか、見つかったとしても神経痛への適応拡大がどのくらいの期間で承認されるのかは分かりませんが、帯状疱疹後神経痛の決定的な治療法がない現状では、非常に期待してしまいます。
ずっと続く痛み、いつ治るとも分からない痛みというのは、本当に心身を消耗させますからね(涙)。九大の研究者のみなさん、がんばってください!期待しています!

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