抗がん剤で減った白血球と、迫り来る副作用:白血病・悪性リンパ腫闘病記(22)

前回の闘病記からの続きです。
◼︎2013年5月31日(金)。入院19日目。抗がん剤治療開始から11日目。
この日から、デキサート(ステロイド剤)の点滴がスタート。この日から4日間の予定。


加えて、抗がん剤のオンコビンの注射が午後にありました。今回のコースで2回目です。前回同様、今回も、首から入れている点滴のライン(CV、中心静脈カテーテル)から注射しました。
この日も朝から熱があったのですが、MY先生曰く、前日の血液検査の結果では問題ないのでは、とのこと。またステロイド剤の点滴でも下がる可能性があるとのこと。
実際、発熱については、MY先生が言った通り、ステロイド剤の点滴のお陰か、午後には平熱の36.5度に下がりました。
この日は日中、CTとレントゲンもありましたが、そちらも無事終了。
MY先生は、注射で入れた抗がん剤のオンコビンについて、

オンコビンは、副作用として便秘を起こしやすく、ひどくなると腸閉塞を起こすこともあるので、下剤などを使いながら注意してくださいね。

とのこと。このときは、それまでほとんど便秘の経験がなかったため、あまりピンときていませんでした。
この頃はまだ副作用もそれほどはきつくなく、隣の病棟の屋上にある遊歩場まで歩いて行って、足腰が弱らないようにとスクワットをしたり、ベッドの上で腹筋や腕立てをしたりしてがんばる余裕がありました。
でもその後、副作用で大変辛い思いをすることになります。
また、この頃から抗がん剤の影響で白血球の数も減ってきました。この日の時点で700(標準値は3400以上)。感染症には要注意なレベルに入ってきました。
◼︎2013年6月1日(土)。入院20日目。抗がん剤治療開始から12日目。
この日は副作用のせいか朝から眠く、午後まで寝て過ごしていました。さらに、オンコビンの副作用か、お腹が下し気味になっていました。
午後には友人のMさんが、おいしそうなパンを差し入れに持ってお見舞いに来てくれました。Mさんの独立起業の話、カメラの話などで盛り上がり、楽しい時間を過ごせました。
その後、家内と娘がお見舞いに来てくれました。ところが、看護師のMさんから、「高山さんは今、白血球が減っていて、感染しやすくなっています。小さいお子さんはいろいろな細菌やウイルスを持っているので、申し訳ないのですがお見舞いはご遠慮いただけますか?」と言われ、やむなく帰っていきました。
娘は、僕と遊ぼうと思って持ってきた本とシールを僕に託し、「シール、本に貼ってもいいからね」と言って、2人で一枚だけシールを貼ってから、寂しそうに帰っていきました。
その後、わざわざまた看護師のMさんが来て、「先ほどの娘さんの件、改めてすみませんでした。前もってお伝えしておくべきでした」と言ってくれました。そのため、「逆に言っていただいて助かりました。ここ一週間は白血球が下がるみたいなので、娘はお見舞いに来ないようにします、とお伝えしました。わざわざ気にかけてくださってありがたいと思いました。

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