前回の闘病記からの続きです。
◼︎2013年7月13日(土)。入院62日目。抗がん剤治療開始から54日目。
この日も前日に続いて、オレンジ色の抗がん剤、ドキソルビシンを24時間かけて点滴しました。
また、この日の担当の看護師さんにも、化学療法や移植について意見を聞いたりしていました。
看護師のEさんによると、
移植治療は、調子がいい患者さんの場合は、薬等でGVHDをうまくコントロールして、2〜3ヶ月で退院されていきます。
とのこと。これを聞いて、移植をせずに化学療法のみにかける方針に傾いていた僕は、
化学療法だけで治しきれる方に賭けるのと同様に、移植で重篤な感染症やGVHDが出ない方向に賭ける、という考え方もあるかもしれない。2〜3ヶ月の入院に耐えて、退院後も長期のGVHDに耐えて、家内と娘のためにも、自分のためにも、長期生存をより確実にする。
ということも考え始めていました。
◼︎2013年7月14日(日)。入院63日目。抗がん剤治療開始から55日目。
この日、いよいよ初めてのリツキサンの点滴がありました。
リツキサンは以前下記の記事でも書いた、僕のがん細胞のタイプに使えることが判明した効果の高い分子標的薬です。
▼CD20陽性が判明し分子標的薬リツキサンの投与が決定/頭の抜糸:白血病・悪性リンパ腫闘病記(45)
リツキサンは、人によっては点滴開始直後に急激なアレルギー反応を示す人もいるとのことで、点滴前に、アレルギー反応を抑制する薬、ポララミンとブルフェンの錠剤を飲みました。特に初回の点滴時の身体の反応としては、震えやしびれ、発熱などがあるとのこと。
そして、身体には心電図のセンサーや、指先の酸素量のセンサーなどもつけ、バイタルの状況を確認しながらの点滴です。体につけた各センサーは、モニター画面へのデータ送信用と思われる小型の端末機械に繋がっています。トイレに行く時にはポシェットのような袋にこの端末を入れて持ち運びます。
リツキサンの点滴は、前日から抗がん剤のドキソルビシンを入れている首のCVカテーテルではなく、腕に入れた別のラインから入れました。
点滴は、まずは25mlから始めて、バイタルの様子を見ながら、問題がなければ30分毎に点滴の量を増やしていきます。
お陰さまで、僕の場合は、特にアレルギー症状が出ることも、バイタルが異常値を示すこともなく、問題なく点滴は進み、予定通り点滴の量を増やしていきました。
点滴中は、リツキサンが体内のがん細胞を狙い撃ちにしてやっつけていくことをイメージしていました。がんのイメージ療法ですね。
11:30頃に始まったリツキサンの点滴は、17:00過ぎに終わりました。5時間半ほどかかったことになります。この間に、前日から続いていた抗がん剤ドキソルビシンの点滴も終わっていました。
点滴終了後は、点滴中に問題がなかったということで、心電図や酸素量のモニターもすぐに外してもらえました。リツキサンを入れていた腕の点滴のラインも取れ、再び首のCVカテーテルと生理食塩液の点滴2つのみになりました。これでも大分身軽な感じになりました。
これで今回のHyper-CVAD/MA療法の3コース目の点滴は一通り終了となりました。あとは次週の金曜日に予定されている抗がん剤のオンコビンの注射が終われば、3コース目が完全に終了となります。当初予定していた6コースの半分となります(その後8コースやる方針に変わっていましたが)。
辛い治療も、少しずつ、少しずつ前に進んでいる、と実感できました。
高山様
はじめまして!ブログに感動し拝見しております。
DLBCLの娘の父親です。娘(DLBCLを27歳の時に発症・31歳に再発し
自家移植後2年経過で現在経過観察中)は働いております。
又、3年前にはてんかんの手術中に脳腫瘍(グリオーマ)が見つかり
これまた経過観察中です。血液内科は4か月に1回と脳外科は3か月に1回東大病院通院中です。家族の一人として、高山様ブログは元気づけになります。今後ともよろしくお願いいたします!
佐藤さん、コメントありがとうございます!娘さんは、悪性リンパ腫、グリオーマと、ちょうど私と同じような病歴をお持ちなんですね。
私のブログが何らかのお役に立っているのであればうれしいです!
こちらこそ今後ともよろしくお願いします!