先日、維持療法で飲んでいるプレドニゾロンの副作用のせいか、めまいがひどい、と書きました。
しかし、このめまいの原因は、副作用ではありませんでした。入院中にもなった「良性発作性頭位めまい症」でした。
良性発作性頭位めまい症について、詳しくはこちら。
▼良性発作性頭位めまいの症状や原因など – goo ヘルスケア
耳が原因で起こるめまいのなかで最も頻度の高いもので、寝返りをうったり、寝ていて急に上半身を起こしたり、座っていて急に振り向いたり、棚の上のものを取ろうとして急に上を向いたりした時に、急激に回転性の激しいめまいが起こる病気です。
内耳の前庭器官(ぜんていきかん)は、頭が地面に対してどのような位置にあるかを感じるための機能をもっています。良性発作性頭位めまいは、前庭器官に異常が生じたために、頭の位置の変化を過敏に感じてしまう結果起こる病気と考えられています。
前庭器官の耳石器(じせきき)の上には、炭酸カルシウムでできている耳石が多数のっていますが、この耳石が本来の位置から外れて、別の種類の前庭器官である半規管(はんきかん)のクプラに付着したり、半規管のなかに遊離したりして、それが頭を動かした際に動いて半規管を刺激するのが原因であるという説が有力になっています。
入院中は、脱衣所で意識を失って倒れ、その後めまいが起きました。恐らく倒れて頭を強く打った衝撃で、耳石が剥がれて、半規管の中に遊離して刺激し、めまいが起きていたものと思います。
特に、ベッドに寝ている時に、寝返りを打ったりして頭の左右の向きを変えた時によくグルグルした感じのめまいが起きていました。
今回は最初、美容室に髪を切りに行って、洗髪の際に椅子を後ろに倒されたり、起こされたりしたときに、数秒間、激しいぐるぐるした回転性のめまいが起きました。その後も家で寝る時に、布団に横になったり、上体を起こしたりする際にめまいが起きていました。
また家族で外を歩いている時に、娘が「お星様だ!」と空を指さすのを見上げた際にもめまいが起こり、焦って家内の肩につかまって、ことなきを得たこともありました。
今回は前回と違って頭を強く打ったようなこともなく、また前回のように頭の左右の向きを変えるときに起きるのではありませんでした。頭を垂直にしたり水平にしたりする際にめまいが起きました。そのため、前回のめまいとは違うもので、恐らく副作用によるものだと思い込んでいました。
それでも、プレドニゾロンを飲み終わって数日経っても治らないため、念のため、前回の「良性発作性頭位めまい症」について改めて調べてみたところ、上記サイトに「寝ていて急に上半身を起こしたり」「急に上を向いたり」とまさに僕と同じ状況が記載されていたために、「あ、もしかして今回も前回同様、良性発作性頭位めまい症ではないか?」と気づいた次第です。
前回の時は、「エプリー法」という、自分で治すための体操のようなものを試したところ、見事に治りました。
今回も試してみました。エプリー法(エプレイ法)の具体的なやり方はこちらのサイトを参考にしました。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)の治療(Epley法.エプレイ法.エプリー法)について
このエプリー法を自分で試したところ、見事にめまいがなくなりました。
(ただし、このサイトには「下に治療方法を示しておりますが、疾患の理解のために記載しているものであり、ご自分でこれを真似て行うことのためではありません。御自分でされることはお勧めいたしません。」と注意書きがありますのでご注意ください)
めまいがなくなったのは、日常生活を送る上で大きな安心になりました。外出時に道端で倒れる心配もありませんし、電車のホームでふらついてホームに落ちる心配もありません。
プレドニゾロンの副作用で間違いないと思われる倦怠感についても、しばらく前に落ち着きました。
いろいろと体調面での心配が減ってよかったです。これからも維持療法を続けている間はいろいろあるかも知れませんが、一つ一つ乗り越えていければと思います。