前回の記事で書いたように、昨日、2014年12月19日は、虎の門病院退院一周年でした。
「お祝いだから出かけよう」という家内とともに昼過ぎに保育園に娘を迎えに行き、東横線で横浜まで。電車を降りて三人でみなとみらいまでお散歩がてら歩きました。
家内の先導で到着したのは、初めて行くショートフィルムの映画館。館内のお客さんは、僕らを含めて三組くらい。ほぼ貸切状態です。娘にとっては初めての映画館です。
海外のショートフィルム4本の上映が終わり、「意外と面白かったなあ」と思っていたら、突然、スクリーンにこのような映像が流れました。
「ん?なんだこりゃ?」
「えっ?!あれれ???」
「なんと!!!」(唖然)
娘からのお祝いメッセージが、スクリーンいっぱいに表示されたのでした。
最初はビックリしてしまい、一瞬、何が起こったのか分かりませんでしたが、サプライズのお祝いだと理解してから、思わず娘を抱きしめて、ほっぺにキスしながら、「ありがとう、ありがとう」と繰り返していました。
その後、夜は家でお祝いディナーを食べました。娘が「今日はお祝いだからパーティーだね!」と楽しみにしていた通り、家内がこの日もおいしい料理を作ってくれました。前菜三種、野菜のアンチョビソース炒め、牛肉の赤ワインソース煮込みです。
乾杯は、Robert Mondavi Winery Napa Valley Cabernet Sauvignon 2005で。カリフォルニア駐在中の大学の先輩、Tさんが、去年わざわざお見舞いに来てくださったときにいただいたものです。退院したらお祝いで飲もう、とワインセラーで大切に保管しておいたワインです。
そして、娘から退院一周年のプレゼントが。
映画館でスクリーンに映し出された手書きのメッセージボードと、花束です。
家内によると、4歳の娘は本当にがんばってこのメッセージを書いてくれたとのこと。また娘を抱きしめて「ありがとね!」と伝えました。
ちなみに娘は、この映画館でのサプライズのことは、家内から
「パパには秘密だよ!秘密があるってことも秘密だからね!」
と言われていたようですが、どうしても言わずにはいられなかったようで、前日の夜に、
「明日はパパのお祝いだから、秘密があるんだ〜!」
というようなことを言っていました。子供心に楽しみで、僕にしゃべらずにはいられなかったようです。子どもって、本当にかわいいですね(笑)。
改めて家族の温かさ、ありがたさを実感した一日でした。こうした家族の支えで、いま、自分が生きています。
家内にも、寝る前に「今日は本当にありがとう」と伝えました。本当にいい一日でした。
高山さん闘病ブログいつも読ませて頂いています、本当に大変な治療してこられましたね。
私も発病前は新橋で勤務してました、兄は霞ヶ関に勤務していたので虎ノ門病院よくわかります。
サプライズ本当に素晴らしく嬉しいですね、お嬢さん、奥様がどんなに病気の心配をした事かと思ました。
退院出来てお嬢様も心の底から嬉しかったと思います。
まだ感染症の心配あるのに「映画館」なんで閉鎖空間にいくのかな?と最初は思いましたが人数も少なくある意味では大正解だったですね。
我が家も子供達は昨年私の入院に振り回され長男の就職相談、娘の大学進学相談の全くできずに可哀想な事をしましたがそれを乗り越えてそれぞれ就職内定、希望大学入学と出来ました。
今度はクリスマスに高山様のサプライズが期待で来ますネ
高山さん来年もこの調子で完治目指して頑張って下さい、お父さん思いのお嬢様。奥様ご家族の様子もまたお知らせ下さい。
あみちゃんさん、コメントありがとうございます!
やはり悪性リンパ腫なんですね。
でもお子様たちもそれぞれ次の道を決められ、ますます楽しみですね!
私は特に主治医からは退院後の生活についての制約は言われていないんですよね。今は維持療法で抗がん剤を毎日飲んでいるため、免疫力はやはり下がるとは言われていますが、白血球数は安定しているので、特に何をしてはダメ、どこに行ってはダメとは言われていません。電車に乗るときには自主的にマスクをするくらいですね(それもよく忘れていますが。笑)
お互いに(適度に)がんばって病気をやっつけてしまいましょう!
高山様
心温まるお話しで、感激しました。
家族は、言わば「組織」の最小単位ですが、
映画やお食事を通じて、家族の絆を確認
されて良かったですね。
お嬢さんはご両親のたくさんの愛情を受け、
素直に育っているご様子が伝わってきます。
私は、娘(20歳)とは普段あまり会話を交わし
ませんが、時々、ほんの小さな事でも相談される
ことがあり、その時はとても嬉しく思います。
娘は来年4月から神奈川県の職員として働くことが
決まり、本人が最も希望していたことでしたので、
希望が叶って本当に良かったと思っています。
藤巻さん、
娘さん、就職が希望通りに決まってよかったですね。
僕は会話のある親子関係を目指していますが、女の子は成長するといろいろあるようで、どうなることやら・・・と思っています(笑)