前回の闘病記からの続きです。
◼︎2013年9月4日(水)。入院115日目。抗がん剤治療開始から107日目。
前日の夜に始めたソルコーテフの点滴がきいたのか、この日の朝は熱は36.1度に下がっていました。稀に見る低さです。
朝、MY先生が、ここ数日の発熱の原因を調べる血液培養検査の結果を教えてくれました。
血液培養検査は陽性でした。やはり首に入れているCVカテーテルから感染した模様です。原因が分かったのであとは適切な抗生剤でやっつけられます。ここ一日二日はまだ熱が出るかもしれませんが。また、熱で帯状疱疹の痛みが強化されている面もあるかもしれません。今後、血球が上がってくれば、背中の皮膚の状態も改善し、痛みも和らいでくるのではないかと思います。
この頃は熱と痛みに苦しんでいたので、少なくとも熱については原因が分かり適切な抗生剤が使えるということで安心しました。
この日は、アクセンチュア時代の同期がお見舞いに来てくれました。事前の連絡から、Yだけが来るものと思っていたら、Sと、そしてたまたまニューヨークから帰国していたというAも来てくれて、非常に驚きました。みんなで社会人1年目の頃の昔話で盛り上がりました。
Yは、世田谷で一番うまいというカレー(冒頭の写真)を差し入れに持ってきてくれました。確かに非常においしかったです。
さらにYは、僕の身の回りのことをよく見ていて、
前回来た時は病気の本ばっかりだったけど、今回は違うな。
と言いました。確かにこの頃は、海外の論文などを読んで先生と議論した上で、治療方針について納得して、先生とも合意し、心が決まったため、もうあまり病気の治療のことは考えなくなっていました。そして、次の段階として、スピリチュアルな方面の本や代替医療の本などを読んでいました。
そこに気付くYは、さすが20年来の友人だな、と思いました。
◼︎2013年9月5日(木)。入院116日目。抗がん剤治療開始から108日目。
この日も朝から熱は37.4度。
しばらく前から外泊の話があったのですが、MY先生からはこんな話がありました。
外泊は明日は無理ですね。血球が上がって、熱が落ち着いてからにしましょう。検査で熱の原因は分かっているので、対応する抗生剤を打って熱を下げていきましょう。
主治医のGY先生からも同様の話がありました。
白血球の数値がなかなか上がってきませんね。外泊はやはり血球の回復次第でしょう。明日の外泊は、今日の検査結果次第です。
この日は、前月に結婚したオーシャンブリッジスタッフのAさんが、ご主人と一緒にお見舞いに来てくれました。結婚式に参加できなかった僕のために、引き出物を持ってきてくれました。
この日は映画は「ステップ・アップ3」を見ました。