ついに肝機能が回復し維持療法の抗がん剤を増量／虎の門病院定期診察

昨日は虎の門病院での定期診察日でした。前回の診察から4週間ぶりです。

診察前の採血では、珍しくベテランの検査技師さんが二人連続で失敗し、三人目でようやく成功となりました。
僕は入院中に採血や点滴などで左腕の血管を使い過ぎて、左腕には注射針を刺しても血管に刺さりにくくなってしまっています。だから退院後の外来では基本的に右腕で採血していました。その右腕の血管もどうやら使えなくなってきてしまったようです。
僕の採血は基本的にベテランの技師さんが担当してくださるのですが、それでも難しくなってきてしまいました。
採血後、血液検査の結果が出てから、主治医のGY先生の診察です。いつもの通り、血液検査の結果から。

白血球 前々回4.0→7.1→5.6
ヘモグロビン 前々回11.7→10.9→10.5
血小板 前々回108→206→151

以上のように、白血球は引き続き正常値。
ヘモグロビンは微減も問題なし。
血小板は減少も正常値。

こちらはひと安心。
続いて、最近気になっていた肝機能の数値について。

AST（GOT） 前々回26→20→17
ALT（GPT） 前々回93→65→44
LD 前々回208→203→225

ということで、今回もAST（GOT）は正常値（13〜33）で安定。
ALT（GPT）は今回も低下し、ようやくほぼ正常値（8〜42）に。
LDは増加も正常値（119〜229）。

このように、ずっと標準値よりも高かった肝臓の数値は、ついにほぼ標準値となりました。
これを受けて、今後の維持療法についてはこんなお話になりました。

血球数も、肝臓の数値も、この値であれば、維持療法の抗がん剤の量を増やせますね。現状はロイケリン、メソトレキセートともに標準量の60%ですが、これを70%に増やしましょうか。

このお話をお聞きし、家内とも相談の上、増やしていただくことにしました。他に抗腫瘍目的で飲んでいるステロイド剤のプレドニゾロンは、最初から標準量を服用しているので、そのままです。
日々飲んでいる抗がん剤の量を増やすと、当然副作用も強くなる可能性があります。特にここ数ヶ月は副作用の免疫抑制により発熱や喉の症状が抜けず、大変です。
ここ数日、気候も暖かくなってきたせいか、少しずつ体調も良くなってきているように思います。でも抗がん剤が増え、これまで以上に免疫抑制が強くなるのであれば、改めて体調には気をつけたほうがよさそうです。
でも、抗がん剤の量を増やすということは、また一歩、身体が回復し、治療が前に進むことを意味します。その点では非常にうれしい結果でした。
またもう一点うれしいことがありました。処方していただいている薬を見直し、入院中から飲み続けてきた薬の一つ、メチコバールを今回で止めることにしました。メチコバールは末梢神経障害を改善するための薬で、僕の場合は、帯状疱疹後神経痛の改善（ヘルペスウイルスで傷ついた末梢神経の回復）と、入院中の抗がん剤治療で使ったオンコビンの副作用による足の裏の末梢神経の痺れの改善のために飲んでいました。
しかし、帯状疱疹後神経痛も、足裏の痺れも、未だに治っていません。発症当初はこの薬も多少は効果があったのかもしれませんが、その後効果が見られない以上、今後飲み続けてもあまり効果は期待できないのでは、ということで、やめることにしました。
現在、日々10数種類の薬を飲んでいますので、一つでも薬が減らせるのはうれしいことです。効果がないのは残念でしたが。
診察の最後に、先日のAERAのインタビュー記事のコピーをお礼の言葉とともにGY先生にお渡ししました。
2013年12月の虎の門病院退院から1年3ヶ月も経って、ようやく血球数も肝臓の数値も安定してきました。それだけ入院中の7ヶ月間の化学療法は強く、身体に悪影響を与えていたということです。そしてそこからの回復には1年以上の時間が必要だったということです。
改めて、大変な治療だったんだなと実感した診察日でした。

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