抗がん剤治療中の虫歯治療(親知らず抜歯)の2つのリスク

しばらく前のこと。熱いものを口に入れたときに奥歯に痛みが走りました。
慶応大学 日吉キャンパス
(慶応大学 日吉キャンパス)


その数日後に、ちょうど歯医者の予約が入っていため、痛んだあたりを診ていただきました。すると、親知らずが虫歯になっているとのこと。
「親知らずは歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすいので、抜いてしまったほうがいいですね」と先生。
そして「抜歯しても問題がないか、主治医の先生に確認してみてください」とのこと。
この歯医者さんにも、僕のこれまでの病歴(脳腫瘍白血病・悪性リンパ腫)は伝えてあり、現在受けている抗がん剤の維持療法のこともご存知です。その抗がん剤治療の影響を考慮しての言葉でした。
先週の虎の門病院での診察の際に、この抜歯の可否を主治医のGY先生に聞いてみました。GY先生の回答は以下のとおり。

白血球の数は問題ありません。抜歯による感染症の心配はないでしょう。
血小板も問題ありません。抜歯しても、血が止まらなくなるという恐れはありません。
だから、親知らずを抜いても大丈夫だと思いますよ。

ちょっと意外でした。「今はやめておいた方がいいですね」と言われることを予想(というか期待)していたからです。
昨日、歯医者さんに行ったときに、このGY先生の話を伝えました。でも続いてこうも伝えました。
「主治医の先生は大丈夫だと言ったのですが、自分としては、今、抜かなくてもいいかな・・・と思っています。幸い痛みは今は落ち着いているので、もう少し様子を見るということで・・・」
まあ、僕自身が抜くのが嫌だということですね。やはり抜歯は痛みを含めて身体的なダメージが小さくないですし、虫歯の痛みが落ち着いている現状、そして抗がん剤を飲んでいるという状況では、あえてリスクを犯すこともないかと・・・。単に痛いのが嫌だということもありますが・・・。
でも最初に歯医者さんで「主治医の先生に、抜いてもいいいか確認してみてください」と言われたときは、「どうして?」と思ったのですが、GY先生の話の通り、抗がん剤治療中の抜歯には、

1. 白血球の減少に伴う感染症のリスク
2. 血小板の減少による出血が止まりにくくなるリスク

の2つがあるということですね。(あくまで僕の場合であり、他にもリスクはあるのかも知れません)
そういえば、虎の門病院に入院した直後に、各種検査の合間を縫って、院内の歯科を受診したことを思い出しました。
数ヶ月にわたる長期の抗がん剤治療に入る前に、虫歯の有無を確認し、必要であれば治療を済ませる、ということだったかと思います。それも上記のリスクを考慮してのことだったわけですね。
GY先生に「抜いても大丈夫ですよ」と言われたときには後ろ盾を失った気がしましたが・・・歯医者さんが納得してくれてよかったです。が、虫歯になっている以上、いつまで先延ばしにできるか、時間の問題ではありますね。虫歯の進行を遅くする薬を塗ってくれたので、それに期待します・・・。

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