今朝放送された日本テレビの情報番組「スッキリ!!」にて、脳腫瘍についての僕のインタビュー映像が放送されました。
松方弘樹さんの悪性脳腫瘍報道に関連したコーナーで、医師の解説のあとに、実際に脳腫瘍を経験して(ほぼ)克服した僕の経験を話したインタビュー映像が流れました。「悪性脳腫瘍から生還 患者告白」というテロップがついています。
脳腫瘍の前兆から、脳腫瘍が見つかった経緯、告知の瞬間、手術、抗がん剤治療、放射線治療、そして術後に後遺症として残った視覚障害などについてお話ししています。
悪性脳腫瘍が見つかったきっかけ。
告知の瞬間。
手術後のMRI画像。腫瘍を摘出した部分にポッカリと穴が空いています。
手術後に初めて娘とたわむれる。
術後に残った後遺症の視覚障害について。
視野左下のどのエリアが見えないかの説明画像も。
退院直前に、お世話になった看護師さんと。
昨晩の取材では、かなり長時間お話ししたので、どのように編集されるのか若干不安でした。でも、僕が伝えたかったことを写真を交えて非常に的確に編集してまとめてくださっていて、番組を見ていて感心してしまいました。
また、なかなか研究や開発の進まない視覚障害のリハビリテーションについてもお話ししました。リハビリテーション環境が充実している運動機能障害や言語障害に比べて、日常生活上の困難度合いが相対的に低いと思われること、そして障害の程度や内容が外から見ても分からず患者本人にしか認識できないこと、などのお話もしました。そういった背景もあり、視覚障害についてもしっかり放送の中で触れてくださいました。
松方弘樹さんご自身もそうかもしれませんが、脳腫瘍と聞くと、「頭がおかしくなって死んでしまう怖い病気」、というような印象を持つ人もいるかもしれません。でも適切な病院で適切な治療を受ければ、僕のように(ほぼ)治るケースも十分にあります(僕の場合は東京女子医科大学病院でした)。
取材終了後にレポーターの方やディレクターの方に、後頭部の手術の傷口の場所をお見せしながらお話ししたんですが、お二人とも、「外から見ても手術をしたなんて分からないですね!」とおっしゃっていました。そして、「高山さんはすごくお元気そうで、とても脳腫瘍の手術を受けた患者さんには見えませんね!」とも言われました。
最近、松方弘樹さんの悪性脳腫瘍も含め、有名人のがん報道が相次いでいます。それに伴い、「抗がん剤は効かない」などの医療否定の声も多く耳にします。
でも、今はがんになっても、適切な治療を受ければ生き残ることができます。そういったことを、僕自身の生の声で、視聴者の方にお伝えできていればうれしく思います。
P.S. 放送中のナレーションで僕の名前が「たかやまともあきさん」と発音されていましたが、正しくは「たかやまのりあき」です。漢字が「高山知朗」なので読み間違えられるのは慣れているのですが・・・。さらに、テロップで45歳と表示されていましたが、正しくは44歳です。ともに、放送後に日本テレビの方とお話しした際にお伝えしておきました。