昨日、白血病・悪性リンパ腫の定期診察で虎の門病院に行ってきました。前回の診察から2週間ぶりです。
結論から書きますと、今回の診察で、2年ちょっと続けてきた維持療法の抗がん剤をやめることにしました。これで白血病・悪性リンパ腫の治療は全て終了です。
脳腫瘍の治療はとっくに終わっていますので、これでがんの治療は全て終了したことになります。
あとは来週予約を入れたPET検査と、その翌週の診察で、全身を検査し、再発等がないことを確認すれば、僕のがん闘病はひと区切りとなります。
今回の診察の内容もいつものように書いておきます。
血液検査の結果は、ほぼ予想通りでした。最近の体調(基本的に微熱は治まったが、それでもときおり発熱すること)から考えて、恐らく「白血球数は前回の2100から回復しているだろうが十分ではなく、2000台後半」「立ちくらみは以前続いており、赤血球とヘモグロビンは依然低いまま」と予測していましたが、まさにその通りの結果でした。
白血球は2700(基準値は3400以上)でした。まさに2000台後半です。そして好中球も25.1%(基準値は45.6%以上)と少なくなっていました。白血球自体も少ないのですが、その中の好中球も少ないのが気になります。抵抗力が低下し感染症のリスクが高まるからです。
赤血球は3.27(前回 3.16)、ヘモグロビンは11.2(前回 11.3)でまさに低いままです。
血小板は137(前回 167)で、下がっているものの問題になる数値ではありません。
前々回(8/31)の診察で、白血球の減少に伴い維持療法の抗がん剤を休薬することにしました。それを受けて前回の診察では白血球は増加傾向に転じていました。そして今回も続けて増加していました。でも低い値であることは変わりません。
GY先生によると、維持療法は長い期間続けるため、骨髄への影響も大きく、血球数が回復するのには時間がかかるとのことでした。
この結果を受けて、GY先生と話し、もうこのまま維持療法はやめることにしました。もし今回の血液検査の結果を受けて維持療法を再開する場合でも、まだ血球が少ないため、抗がん剤の量はこれまでよりも減らすことになります。これまでは標準量の50%でしたが、40%に減らすことになるでしょう。
それで僕が考えていた11月(寛解から丸3年)までのあと2ヶ月続けることにどれだけの治療効果があるのか、そしてそれが白血球の減少による感染リスクに見合うものなのか、を考えると、続けるべきではないということです。
ただ、自分の中では、血液検査の結果に関わらず、もう今回の診察で維持療法はやめることにしようと考えていました。奥さんとも相談した上での結論です。その理由は前回のブログ記事で書いた通り、現段階では「どちらにしても維持療法は意味が無い」ためです。
そして、これで一連の治療はひと区切りとなるため、来週、PET検査を受けることにしました。全身をチェックし、再発等がないことを確認します。結果は検査の翌週のGY先生の診察で聞くことになります。
また維持療法の抗がん剤が終了するのに伴い、感染予防で飲んでいた薬(アシクロビル、ダイフェン)と胃を守る薬(ネキシウム)も徐々にやめていくことになります。
感染予防の薬については、現状ではまだ血球が少ないため、今後の血球数の回復状況を見てやめていきます。薬から胃を守る薬については、今回の診察で少し弱い薬(ガスター)に変更し、しばらく様子を見た上でやめることになります。
そうすると、毎日の薬としては、帯状疱疹後神経痛の薬だけになります。朝晩のリリカと頓服の麻薬のオキノームです。こちらはやめられる見込みはありませんが、それでも薬が減るのはうれしいものです。
診察が一通り終わってから、GY先生と、僕の本「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」の話をしました。
GY先生はざっと読んでくださったようで、それはもちろんうれしかったのですが、さらにうれしかったのは、GY先生の「家内は熟読していますよ」とのお言葉でした。ご家族に渡してくださっているとはうれしかったです。口下手なGY先生の人柄が垣間見られた瞬間でした。
そして、前回の診察ではGY先生とはタイミングが合わずに、谷口先生と湯浅先生とだけ記念撮影をしていたこともあり、この診察ではGY先生と二人で写真を撮らせていただきました。これも思い出に残る記念の一枚となりそうです。
次は来週のPET検査、その翌週の診察です。再発もなにもないと確信していますが、全身のPET検査は久しぶり(ほぼ3年ぶり!)ですので、正直言うと若干ドキドキしますね(笑)。
まあ、来週、再来週は久しぶりの緊張感を楽しんでくることにします(笑)。
治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ
(幻冬舎/税込1,188円/全国の書店にて発売中)