昨日、同じ病棟に入院するYさんの病室にご挨拶に行きました。
70歳ながら、昨年11月に臍帯血移植を受け、GVHDの苦痛や治療関連死の危険を苦しみながらも乗り越え、13階の無菌病室から一般病室に移って来られました。
Yさんとの出会いも、僕のブログがきっかけです。Facebookに投稿した帯状疱疹後神経痛関係のブログ記事でつながったFさんという方のお友達のAさんのお父様に当たられます。Fさんが僕のことをAさんに伝え、「父と同じ急性骨髄性白血病で同じ虎の門病院だ」ということでAさんからご連絡をいただき、昨日病室をご訪問した次第です。
家内と二人で病室にお邪魔したのですが、「70歳で臍帯血移植を受けてまだ4ヶ月」という事前情報から想像した姿とは全くかけ離れたお人でした。
とにかくパワフル。周りの方を幸せにする力に溢れています。その言葉の一言ひとことにパワーが満ちています。
「高山さん、会いたかったんだよ。今日はうれしい!」
「病気は気持ちの問題だから、そこがしっかりしてれば絶対治るよ!」
「僕は人を見れば分かる。高山さんは絶対に治る。ダメな人は見れば分かるから」
「いつもパワー送るから!」
僕の本「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ」もプレゼントし、ひとしきりお話ししたあと、握手をして病室を後にしました。
同席した家内も本当に勇気付けられた様子で、「辛い治療を受けたのに、あんなに元気になるんだね。あんなにパワフルな人がいるんだね」と感激していました。
中でも一番勇気付けられた言葉はこちら。
「僕が会った患者さんはみんな治って元気に退院しているから!高山さんも大丈夫!」
そんな言葉を頭から信じられるほど、言葉に力のあるYさんでした。
移植治療を乗り越えた患者さんの言葉には本当にパワーがあります。一人の時間になるといろいろと治療にまつわる不安を考えてしまうのですが、Yさんの言葉を聞いて、「きっと大丈夫!」とより強く思えるようになりました。
同じ病院の中で仲間が増えています。みなさんと励まし合いながら苦しい治療を乗り越えて、何としても生き延び、元気に家族の元に帰ります。