昨晩のこと。夕飯どきに家の玄関のチャイムが鳴りました。誰だろうと思っていると、玄関に出て行った娘から「パパー!パパー」の叫び声が。
なんと、娘の保育園時代の同級生とそのお母さんたちが勢ぞろいして、千羽鶴を持って来てくれていました。
お母さんたちはただでさえ仕事で忙しいし、子供たちも学校の宿題や習い事で忙しいのに、僕のためにこんなにたくさんの鶴を折ってくださるとは・・・。
分担して鶴を千羽折るのも大変ですし、折った鶴を集めて糸に通して束ねて、という作業までの全体を取りまとめるのも大変なはずです。
そして、僕が外泊の最後の晩で家にいるころを見計らって、みなさんで集まって持ってきてくださいました。小学校が春休みのため、学童保育のお弁当作りもあったでしょうに・・・。
そんなことを思って思わずみんなの前で涙が出てしまいました。あるお友だちに「◯◯ちゃんパパ、泣いてる!」と指摘されてしまいました。
来てくださったお母さんのうちの一人は、看護師さんで、以前、小児の白血病の病棟にいたことがあるそうです。だから白血病治療の厳しさをよくご存じです。僕の治療のことを本当に心配してくださいました。
そしてみなさん、口々に声をかけてくれました。娘には、「◯◯ちゃん、いつでも遊びに来ていいからね!」。
家内には、「◯◯ちゃんママ、いつでも◯◯ちゃんを預かるから頼ってくださいね!」。
僕の家内は人に頼ったりするのがあまり得意な方ではないのですが、「今回ばかりは、みなさんに甘えちゃおうかな・・・」と涙を浮かべて感激していました。
僕は今回が3回目のがんですが、千羽鶴をいただいたのは初めてです。その意味でも本当にうれしかったです。
娘のお友だちや、そのパパ、ママが、忙しい時間の合間を縫ってあれだけのものを作り上げてくださったことに感動しました。
これから治療に入ると僕は一般病棟から無菌病棟に移ります。そうすると千羽鶴の持ち込みは難しそうですので、家の寝室に飾りました。
その替わり、病室には、娘がこの千羽鶴を持っている写真を飾ることにしました。これでいつでもみんなの応援パワーを感じることができます。
同時に、これを折ってくださったお友だちやパパ・ママが、僕が家に残してきた娘と家内を支えてくれていると安心することもできます。
みなさんには「二人をよろしくお願いします」と言って頭を下げました。
みなさん本当に本当にありがとうございました。がんばってまた綱島でみなさんに元気な姿を見せられるようにがんばります。
(先端には星がついています。