先ほど、サッカーのUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦のセカンドレグ、バルセロナ対パリサンジェルマン戦を見ました。
ファーストレグのパリでの試合はなんとバルセロナは0-4で大敗。さすがのバルサでもセカンドレグでの大逆転は極めて困難だろうというのが大方の予想でした。実際、大会の歴史上、ファーストレグの4点差をひっくり返したチームはないそうです。
また過去の試合データをUEFAが統計分析したところ、バルサが逆転で突破する確率は「0%」だったようです。(下記関連記事参照)
その奇跡の大逆転を、今、目にしました。セカンドレグ、ホームスタジアムであるカンプノウでのバルセロナは、見違える戦い方をして、なんと6-1で勝ち、2試合合計スコア6-5で準々決勝進出を決めたのです!しかも試合終盤の88分からロスタイムも終わろうとする95分までに立て続けに3ゴールを決めての勝ち抜けです。
バルサファンの自分としても、ファーストレグの試合を見て、「これはさすがにちょっと難しいかな・・・」と思っていたのですが、そんな自分が恥ずかしくなるような、奇跡の大逆転劇でした。病室で見ていても、ゴールのたびに思わず声がでてしまいました。
誰もが無理だと思う戦いでも、過去に事例がなかったとしても、可能性は低くても、勝利を信じて最後まであきらめずにがんばり抜けば、必ず道は開ける。それをリアルな事例として目にしました。
今回の病気(治療関連急性骨髄性白血病)の臍帯血移植は、これまでの脳腫瘍(グリオーマ)の手術よりも、急性リンパ性白血病の抗がん剤治療よりも、辛く過酷な治療になりそうです。生存率、治療関連死亡率、再発率もかなり厳しい数値です。
でも今日のバルサの戦いぶりを見て、自分も元気になる日まで、そして、「娘の二十歳の誕生日を、娘と妻と三人でおいしいお酒で乾杯してお祝いする」という人生の目標を達成する日まで、あきらめずにがんばり抜くぞ!と改めて自分に誓いました。
なお、冒頭の写真は、2011年6月にバルセロナの本拠地カンプノウで、UEFAチャンピオンズリーグの優勝トロフィー「ビッグイヤー」を掲げる僕です。この5日後にスイスのチューリッヒの空港で倒れて脳腫瘍が見つかります。
こちらの写真はカンプノウのスタンド。約10万人を収容する巨大なスタジアムです。
こちらはビジネスパートナーでありバルサの役員でもあり友人でもあるDidac(左から2番目)とともに。
こちらはその翌月、脳腫瘍での入院中に東京女子医科大学病院にお見舞いに来てくれたDidacからプレゼントされたメッシの直筆サイン&メッセージ入りユニフォーム。「To My Friend Nori. de vos amigo (from your friend) Leo Messi.」とメッシの手で書かれています(Noriは僕の名前)。脳腫瘍での入院中は本当に勇気付けられました。
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UEFA(欧州サッカー連盟)は過去に行われた欧州カップ全大会のホーム&アウェイ方式のラウンドの結果を集計し、1stレグのスコアに応じた突破確率を算出している。過去のデータから、PSGの突破確率は「100%」、バルサが逆転で突破する確率は「0%」としていたが、それを覆す結果となった。