大量の抗がん剤ともおさらばです。写真左端の空の容器が最後の抗がん剤。右の二つはブドウ糖とか水とかですね。
前処置では大きな問題もなく、予定通りのスケジュールで抗がん剤などの薬剤を投与できました。
これで、僕の体の中から(かなりの割合の)白血病細胞が駆逐されたはずです。
同時に、血液を作り出す骨髄の機能も破壊された状態です。それにより僕の免疫力もほぼゼロになっています(だから無菌病棟にいるのです)。
こうしておくことで、明後日、新たに僕の体に移植されてくる臍帯血にとって、居心地の良い環境を用意したわけですね。
せっかく移植した臍帯血を外敵とみなして、僕自身の免疫機能が攻撃してしまったら困ります。それにより生着(移植した臍帯血から血液が新たに造り出されるようになること)してくれなかったら困ります。
そうならないように、移植されてくる臍帯血を受け入れるための患者の体の準備をするのが、前処置ということですね。
まだまだ先の長い治療ですが、前処置が終わったということで、まずは最初の段階をクリアしました。
これからもいろいろな段階があり、いろいろな困難や苦痛も現れると思いますが、焦らずひとつひとつクリアしていきます。