前回のブログ記事で、造血幹細胞移植のGVHDとして、以下のようなことを書きました。
自覚症状で気になる点としては、目の痛みに加え、顔の皮膚のGVHDの悪化です。顔の皮膚の色がところどころ白く抜けて、徐々にその面積が大きくなっています。
少し調べてみたら、この皮膚症状は「白斑」と呼ばれるようです。
この白斑について調べたことをここにも記録しておきます。
(矢印の先が白斑)
そもそも白斑とは何か。大学病院の皮膚科医師による説明を見つけました。
▼尋常性白斑 | メディカルノート
尋常性白斑とは、皮膚の色素がなくなることから皮膚の色が白く抜けてしまう病気をさします。色素が脱色するのは、身体の皮膚どこでも生じる可能性があり、髪の毛や口の中にも脱色の症状が出現することもあります。
白斑の原因はこちら。メラニン色素を作る細胞が減少・消失してしまったようです。
皮膚や髪の毛の色は、メラニンと呼ばれる色素でつくられています。尋常性白斑では、メラニンを生成する細胞(メラノサイト)が何らかの原因で減少・消失し、発症すると考えられています。
QOLについての説明もあります。
尋常性白斑では見た目の問題を生じるところが大きく、患者さんのQOL(生活の質)の低下や精神的ストレスを引き起こします。
確かに顔がまだらになってしまうと、男の僕でも、多少は気になります。
このブログ記事冒頭の僕の顔写真は、先月アップした、虎の門病院 谷口修一先生と撮った写真の一部を拡大して、白斑の部分に矢印を追加したものです。
照明の加減で分かりにくいのですが、矢印の先の部分などが白く抜けています。主に額や目の周り、頬のあたりがまだらに白く脱色しています。
下記の日本皮膚科学会のサイトには、他の患者さんの写真があります(閲覧注意)
▼尋常性白斑(白斑) Q2 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)(写真閲覧注意)
前述のサイトによると、この白斑の直接的な原因としては、「メラニンを生成する細胞(メラノサイト)が何らかの原因で減少・消失」したとのことですが、僕の場合、このメラノサイト減少・消失の根本的な原因は、昨年の急性骨髄性白血病治療のさい帯血移植によるGVHD(拒絶反応・免疫反応)です。移植したさい帯血が作り出した白血球が、僕の身体(今回で言えば顔の皮膚組織)を異物として攻撃しているのです。
前述のサイトでは、「自己免疫疾患が関与」との記述もありました。やはり免疫系の異常の影響が大きそうです。
ネットで検索したところ、「造血幹細胞移植後のGVHDで白斑になった場合は治らない」、というような記述を、他の患者さんのブログで見かけました。
虎の門病院の先生たちには、この白斑についてはあまり詳しくお話をお聞きしていません。次回の診察の時には、この白斑がいずれ治るのかどうか、対症療法的な治療(ステロイド系の塗り薬、光線療法など)が使えるかどうかなどを確認してみようと思います。
これだけ白斑のようなGVHDが出ているということは、移植したさい帯血が、皮膚だけでなくがん細胞も攻撃していることになります。白血病の再発予防という点ではもちろんうれしいことなのですが、ただ顔がこの状態のままずっと治らないとなると、ちょっと困るかもしれませんね。
皮膚のGVHDには日焼けや乾燥がよくないということなので、引き続き紫外線対策をしっかりして、保湿にも気をつけて、日々暮らしていきたいと思います。