麻薬が減らせない

先週、虎の門病院に行ってきました。急性骨髄性白血病の定期検査と診察です。
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麻薬を減らしていくことに

今回の診察の結論としては、痛み止めの医療用麻薬のオキシコドンとオキノームを減らしていくことになりました。帯状疱疹後神経痛の痛み止めに毎日、飲んでいる麻薬です。

医療用麻薬の薬剤耐性

最近、痛みが強いときにレスキュー(頓服)で飲むオキノームが、以前よりも効かなくなってきているように思います。
また、効いたとしても、その効果が切れるのが早くなっている気もします。以前は飲んだら5〜6時間効いていたのが、最近は2〜3時間で切れるように思います。
診察のときに湯淺先生に聞きました。

「オキノームやオキシコドンは、痛みがある人が飲んでも依存症になるような常習性はないと聞いています。
一方で、薬剤耐性(つまり薬がだんだん効かなくなること)はないのですか?」

湯淺先生のお答え。

オキノームにもオキシコドンにも、薬剤耐性はあります。
薬剤耐性で効かなくなってきた場合はオピオイドローテーションを考えます。

参考:▼オピオイドローテーション|日本緩和医療学会
湯淺先生は続けます。

高山さんの場合も、実はもうオキシコドンもオキノームも、以前より効いていないのかもしれません。飲み始めてから6年も経ちますので。

やはりそうなのか、と思いました。
確かにもう6年です。効いていたものも効かなくなってもおかしくないのかもしれません。

麻薬をやめていくという提案

湯淺先生はさらにこう言いました。

これを機会に、麻薬をやめていくのもひとつだと思います。
そうすれば、診察も1ヶ月おきではなく、3ヶ月おきにすることができます。麻薬は30日分しか処方できないという縛りから外れますからね。
まずは朝晩のリリカをそれぞれ倍の量に増やし、そして痛い時の頓服としては、オキノームではなくカロナールを飲むことにしましょう。
オキシコドンもやめましょう。ただいきなりやめるのではなく、1週間ほどは、朝晩のオキシコドンを半分に減らすということで、朝はやめて夜だけにしましょう。そして夜の服用も1週間ほどでやめましょう。

この提案を意外に思った理由

この「麻薬をやめていく」というのは意外な提案でした。というのも、痛みは弱まっているわけではなく、6年前とあまり変わらないように思うからです。
でも、毎日痛みが強くなるたびに、何度も何度も麻薬を飲んでしのいでいくような生活からおさらばできるなら、それはありがたいことです。具体的には、リリカを増やすことで、日中や夜間のオキノームを減らせるならば助かります。今は外出時もオキノームは必ず持参し、また夜も痛みで目が覚めてオキノームを飲むような状態ですので。

麻薬を減らそうとしてみたが

ということで早速、この薬の飲み方を始めました。そしていくつかの問題に直面しています。
まず、やはりリリカを増量しても効果は限定的なこと。増やしたものの、思ったほどは痛みを抑られません。
そして、痛いときの頓服のカロナールが、全く効かないこと。これは予想していたことでもあります。これまでも高熱を出した時はカロナールを飲んできましたが、それが帯状疱疹後神経痛の痛みにも効いたという経験はありません。
しかもカロナールは一度飲むと、次に飲むまでには6時間空けなければなりません。一回飲んで痛みが治まらなかったとしても、追加で飲むわけにいかないのです。
そのため、診察の直後は何度かカロナールを飲んだのですが、その後はこれまで通りオキノームに頼ることになっています。
この辺りは今後の診察でも引き続き湯淺先生と要相談です。

その他の話

今回の診察では、この麻薬の話に加え、肝臓の数値とGVHDの話をしました。
引き続き肝臓のALPの値は上がっていますが、他に症状がなければ、やはりGVHDでしょう、とのこと。このまま引き続き様子を見ることになりました。

薬局の人から「テレビ出てましたよね?」

診察が終わり、会計を済ませて、帰途につきました。
家に帰る途中に、いつもお世話になっている薬局で薬を出してもらいました。
そして帰り際に、顔なじみの薬剤師さんから、

高山さん、この間テレビに出てましたよね?何気なく見ていたら高山さんが映ったのでビックリしました!

と言われました。先日の13会での鈴木康友さんの特集のことですね。テレビの影響力を改めて感じました。
▼元巨人の鈴木康友さんの虎の門13会参加がテレビに/奥様の笑顔の落差|オーシャンブリッジ高山のブログ
引き続き帯状疱疹後神経痛の激しい痛みは続いていますし、薬の飲み方の試行錯誤は続きますが、なんとか1日1日しのいでいきたいと思います。

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