お陰さまで大腸がんの治療が無事に終わり、昨日、虎の門病院から退院しました。
(入院中、伸ばし放題だったひげを全て剃ってみました)
入院期間
2020年3月15日に入院し、17日に手術を受け、28日に退院しました。
入院期間は13日間、2週間弱でした。
当初、H先生から聞いていた入院期間は3週間でした。通常は2週間ほどのようですが、僕の場合、それよりも長めに見積もっていたようです。
理由は2つあります。1つ目は、入院前の内視鏡検査の結果、3年前の急性骨髄性白血病のさい帯血移植によるGVHD(拒絶反応)で、腸の粘膜が炎症を起こしていることが分かっていたこと。
2つ目は、これまでのさまざまな治療の結果、血液中の血小板が少ない(9万)こと。
H先生は、この2つの原因による縫合不全のリスクを考えて、術後の食事の開始時期なども慎重に見極めるため、入院期間を長めに見積もっていたようです。
しかし、術後はお陰さまでそうした縫合不全の様子もなく、順調に経過したため、予想より早く、2週間弱での退院となりました。
家族の歓迎
昨日のお昼前に虎の門病院を退院しまして、感染リスクを最小限にするため、妻とタクシーで帰宅しました。
家の中は妻と娘が飾り付けをしてくれていました。
こうして喜んで迎えてもらえるのはうれしいですね。
昨晩は、妻がお腹に優しいご飯を作ってくれまして、久しぶりに家族3人で食卓を囲みました。
体調を気遣いながらおいしい料理を作ってもらえるのも、本当にうれしいですね。
娘は何かにつけて、
「パパがいると楽しいね!」
「3人で食べるとおいしいね!」
「早くまたパパと一緒に寝たかったんだ!」
と喜んでくれます。
本当にうれしくありがたいことです。
その言葉一つひとつに、退院を実感し、家族とともに過ごせるありがたさを噛み締めています。
改めて実感する「当たり前の日常は当たり前ではない」こと
久しぶりに我が家に帰ってくると、本当に、自分の家で家族と共に過ごせる時間がいかに貴重でありがたいのかを改めて実感します。
当たり前の日常は決して当たり前ではない、ということですね。
今回も含めた計4回のがん闘病や、さかのぼって起業や会社経営の苦労、学生時代のがんばり、子どものころの両親、姉妹、祖父母との時間、そして何よりも大切な妻との出会いと娘の誕生。そうした自分が経験してきた全てのことの上に、今の目の前の日常が構成され、成り立っています。
当たり前のことですが、これまでの病気、つまり脳腫瘍、悪性リンパ腫、急性骨髄性白血病、そして今回の大腸がんの、いずれかで死んでしまっていたら、今の目の前の現実は存在しないわけです。
同じように、オーシャンブリッジを起業していなかったら、これまた現実は今のものとは違っていたでしょう。
目の前の日常は、当たり前ではなく、さまざまな経験が複雑に絡み合って生み出された奇跡的でかけがえのないものです。
久しぶりに家族とともに一日を過ごして、そんなことを考えています。
先日の記事で宣言いたしましたように、これからは、家族とともに健康に生きていくことを新たなミッションとして大切にしていきたいと思います。
自分が生きていること、それ自体に生きる意味があるはずです。