いくつになってもうれしい家族の祝福
ローソクが5本立てられたケーキには、「Happy Birthday パパ」のメッセージ。
しかしすでにローソクの火で溶けかけていますね(笑)
バースデーディナーは僕の好きなカレーでした。チキンがゴロゴロ!
バースデープレゼントは、ウェッジウッドの紅茶。最近、諸事情によりコーヒーを控え、紅茶を飲むことが多くなった僕を見て、家族が選んでくれました。感謝!
50歳になっても、家族からお祝いしてもらえることは、やっぱりうれしいですし、本当に幸せなことです。
がんとの戦いに明け暮れた、闘病の40代
ここ10年は、本当に病との戦いに明け暮れた年月でした。
僕の40代は闘病の記憶に埋め尽くされています。
でも、そのつらい思い出のあちこちに、闇に埋もれずにまばゆい光を放つうれしい瞬間がたくさん輝いています。
脳腫瘍手術の直後のICUで、手術の成功を女子医大の村垣先生、丸山先生から聞いたとき。
5年生存率40%の悪性リンパ腫を、虎の門病院の谷口先生が「治しにいきましょう!」と言ってくれた日。
白血病のさい帯血移植の生着を、家族と一緒に祝った46歳の誕生日。
死ぬまで忘れないであろう、生きる喜び、命の輝きにあふれた思い出の瞬間です。
予想もしなかった40代
若いころは、自分の40代がまさかこういうものになろうとは、考えもしませんでした。
そして40歳になり、最初のがんの脳腫瘍が見つかったときは、10年後にこうやって生きて50歳を迎えられるかどうかも分からない状況でした。
その後、悪性リンパ腫が見つかったときも、白血病が見つかったときも、大腸がんが見つかったときもそうでした。
だからこそ、いま、こうやって元気に50歳を迎え、妻と娘にお祝いしてもらえることは、本当に感慨深いものがあります。
楽しみに満ちた50代へ
今始まった僕の50代はどんな10年になるのでしょう。
自分自身としては、この先の未来を見据えると、やりたいことや楽しみなことしか頭に浮かびません。
9年後となった娘の二十歳の誕生日もその一つですね。僕の58歳のときのビッグイベントですね。
もちろん、いま目の前にも辛いことや苦しいことや大変なことはいろいろありますし、これからもいろいろあるでしょう。
でもそれに囚われすぎずに、未来の楽しみなことに焦点を当てて、いつも希望を見失わずに、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。
ブログを読んでくださるみなさんへ
自分が今も元気に生きていること、それをブログを通じて発信していくことが、同じ病気を闘っているみなさんやそのご家族にとって、未来に希望を見出す助けになるのであれば、とてもうれしく思います。
みなさんと同じ病気にかかったけれど、低い生存率という狭き門をいくつもくぐって、今も生きている元患者が、実際にここにいるんですから。
いつもブログを読んでくださっているみなさん、ありがとうございます。