CancerX 日本脳腫瘍学会が無事終了
先日、「World Cancer Week 2022 / がんの医療・社会課題を考える日本最大級のオンラインカンファレンス」が開催されました。
前回の記事でも告知しました通り、このイベントの一環で開催された以下のセッションに登壇しました。
▼【CancerX 日本脳腫瘍学会】 コラボ with 日本脳腫瘍学会 | World Cancer Week 2022 | CancerX
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当日は、4人のがん関係の医師の先生たちとともに、がんの3大治療治療について議論しました。
議論の内容をまとめたグラレコが完成
その議論の内容をイラストで分かりやすくまとめた「グラレコ」が完成しています。
以下の画像が、脳腫瘍学会1部のグラレコです。
1部では、4人の先生方が順に登壇し、がんの3大治療である手術、化学療法、放射線治療の最新情報をそれぞれ説明されました。
・・・と、テキストで説明するより、上のグラレコを見ればひと目で全体像がつかめますし、どの先生がどんな説明をしたのか分かりますよね。
そしてこちら↓が、僕が先生たちとともに登壇した脳腫瘍学会2部のグラレコです。
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2部では、1部に登壇された4人の先生に患者代表として僕が加わり、これまでの4回のがんで経験したがんの3大治療の体験談と、その中で感じた医師と患者のコミュニケーションにおける課題などをお話ししました。その中で、
・・・というように長々と文字で説明を続けるよりも、こちらも上記のグラレコを見れば大まかな内容が直感的に把握できますよね。
グラレコとは?
「グラレコ」というのは、「グラフィックレコーディング」の略です。
僕も今回初めて知ったのですが、グラレコとは簡単に言うと、「イラストを駆使して分かりやすくまとめた議事録」といった感じでしょうか。
グラレコは、一般的な文字ベースの議事録と異なり、テキスト情報を読み取って、それぞれの要素の関係性を頭の中で再構築しながら理解するのではなく、見たままに直感的に理解することができます。
もちろん、対象は今回のような議事録に限りません。提案書や報告書など、いろいろな種類の文書に応用することができると思います。
グラレコを受け取った相手は、長文のメールやWord、PDFファイルを開いたときのようなストレスもなく、マンガのように、何が描いてあるのか本能的に見たくなります。
それは、書いた内容が相手に伝わりやすいということです。
グラレコとマインドマップ
今回、グラレコに興味を持ち、ちょっと調べてみて、何年か前に流行ったマインドマップを思い起こしました。
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▼全社合宿にてマインドマップが大活躍。|オーシャンブリッジ高山のブログ
▼iPadでマインドマップが描けるiThoughtsHDがいい感じ。|オーシャンブリッジ高山のブログ
マインドマップは、文字情報の関係性を線でつなぎながら、連想により発想を広げていく、また思考を発散させていくことで、新しいアイディアを生み出すというようなイメージかと思います。
それに対して、グラレコは、議論や提案の内容を、イラストを駆使してぱっと見で分かりやすく、伝わりやすくまとめる、というようなイメージなのかなと理解しました。
今回の脳腫瘍学会に登壇して
今回の脳腫瘍学会は、各先生方からのがんの3大治療についての最新情報のお話も大変勉強になりましたし、僕の経験から広げての先生たちとの議論も非常におもしろかったです。
それに加えて、「グラレコ」との出会いも有意義なものでした。
早速入門書も買ってみたのですが、僕よりも娘が食いついて読んでいます(笑)
ちなみに2部の冒頭で僕が使ったプレゼンテーションのタイトルは、
5年生存率2.9%の
4回のがんを
3大治療で乗り越える
というものにしました。
せっかく久しぶりにプレゼンテーションを作ったので、またどこか別の機会でも、このようなテーマでお話しできればと思っています。