一昨日、幻冬舎さんから「5度のがんを生き延びる技術 がん闘病はメンタルが9割」の見本が届きました。
数年間の執筆と13 年間のがん闘病が一冊の本に結実
これまで何年もかけて、原稿を書き、編集者さんと打ち合わせをし、原稿を修正し、また打ち合わせをして…という作業を繰り返して注ぎ込んできた膨大な労力が、この手触りと重みのある一冊に結実したんだと思うと、本当に感慨深いものがあります。
がんという人生の一大事を、40歳から53歳までの13年間に5回経験してきて、そこから得たことや学んだことの中から、特にみなさんにぜひ知っておいていただきたいことを集約したのがこの一冊です。その点でも感慨深いです。
タイトルに込められた思い
この本は、タイトルから分かる通り、がん治療におけるメンタルの重要性が大きなテーマになっています。
がんを告知されると、多くの方は目の前が真っ暗になります。突然、自分の死を意識せざるをえなくなります。
そしてその後の手術、抗がん剤治療、放射線治療などの治療や、それに伴う副作用などの説明を聞くと、それまで何となく抱えていた不安が急速に大きくなります。
そして、手術や抗がん剤などの辛い治療から逃げたくなります。どこかにもっと楽に治す方法があるのではないか、と考えて、知り合いから勧められた民間療法に頼る人や、ネットの検索で出てきた自由診療のクリニックの数百万円もかかる免疫療法などに手を伸ばす人もいます。
治療が始まり、副作用が出始めると、この辛い治療が何ヶ月も続くなんて考えただけでも苦しくなる、もうやめたい、という人もでてきます。がん患者のうつ病罹患率が高い所以です。まさに僕自身も同じような経験をしました。
つまりがんの治療を前向きに受けていくためには、肉体的な苦痛だけではなく、精神的な辛さや苦しさをどう乗り越えていくのかが大きな課題になるのです。
肉体的な治療は医師に任せるしかありませんが、そうした治療から生まれる精神的な辛さは、自分自身で乗り越えていくしかないのです。それが、サブタイトルの「がん闘病はメンタルが9割」に込められた思いです。がん闘病で自分自身ができることは、こうしたさまざまな苦痛に耐えて、折れないメンタルを維持すること、つまりレジリエンスです。
「病は気から」の正しさ
「病は気から」と言います。多くの医師や看護師の方から実際に聞きましたが、治療に前向きに取り組む患者と、気持ちが折れてしまっていやいや受ける患者では、治り方が全然違うそうです。
そうした観点から、がん患者として、いかに強いメンタル、折れないメンタルを作り、治療を通して維持していくのか、その具体的なやり方を書いたのがこの本です。
この本の4章に書いた「がんを乗り越えるためのフレームワーク」がその具体的な方法です。
これまでなかった種類の本
この本のように、がん治療におけるメンタルの重要性に着目して、具体的な対策まで書いた本というのは、それほど多くないかと思います。しかもそれががん患者自身が書いた本となるとなおさらです。
この他に類を見ない本を、ぜひ、がん患者さんをはじめ1人でも多くの方に読んでいただきたいと思っています。そしてそうした読者の方が、がんだけでなくさまざまな人生の困難を乗り越えていくための一助になればと願っています。
「5度のがんを生き延びる技術 がん闘病はメンタルが9割」の発売日は来週の10月9日水曜日です。
アマゾンなどのネット書店ではすでに予約受付が始まっています。またお近くの書店でもすでに予約は可能です。
この記事の内容で一つでも興味を惹かれる点があったら、ぜひ予約して、この本を手に取ってみてください。タイトルに偽りなしということがお分かりいただけるかと思います。
普段からこのブログを読んでくださっている方の多くは、きっとこの本を手に取っていただけるものと思います(期待しております!)
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