先週末、虎の門病院の血液がんの患者会「虎の門13会」が開催されました。
「虎の門13会」とは
「虎の門13会」は、虎の門病院で治療を受けた血液がん(白血病、悪性リンパ腫等)の患者と、血液内科の医療スタッフ(医師、看護師、移植コーディネーター等)が集う、患者会という名の飲み会です(笑)。毎年2回開催されています。
しかしコロナ禍以降は飲み会形式は中断しており、病院の講義室でお行儀よく座って先生たちの話を聞くセミナー形式での開催となっていました。もちろん病院ですのでアルコールは出ません。でも本来の飲み会形式を知っている参加者のみなさん(特に先生たち笑)からは、飲み会形式の復活を心待ちにする声が毎回多く聞かれていました。
そして今回、満を持してアルコール解禁での開催となりました。みんなが待ちに待った「飲み会形式」の復活です。
(残念ながら僕は臍帯血移植のGVHDで肝機能障害が出ているのでアルコールは飲まないのですが…)
前血液内科部長の谷口修一先生も福岡からこのために上京して参加してくれました。やはり谷口先生がいないと始まりません!
谷口先生は今は福岡の浜の町病院の院長を務めておられます。虎の門病院と同じ国家公務員共済組合連合会の病院ですね。
谷口先生のあいさつ
ということでまずは谷口先生のご挨拶と乾杯で会はスタート。
今は院長先生ということで、病院経営が主な仕事となり、直接患者さんの診療にあたることはなくなっているとのことですが、やはり患者さんに向き合う仕事が恋しい様子でした。
自己紹介タイム
谷口先生のご挨拶と乾杯のあと、会場をマイクが回って、参加者一人一人から自己紹介や近況報告などがありました。
僕は幹事さんよりご指名いただいて一番手を務めさせていただきました。「時間も長めにとるので本を宣伝してください!」と言っていただいたので、お言葉に甘えて新著「5度のがんを生き延びる技術 がん闘病はメンタルが9割」をしっかりピーアールさせていただきました。ありがとうございます!
会場の全体はこんな様子でした。
(写真は一部修正)
会場は一応着席ですが、マイクが一巡し、お酒が進むと、だんだんとみんな席を移動して話したい人と話に花を咲かせます。このころになると患者も先生も看護師さんもみんなごちゃまぜですね。
先生たちからもスピーチ
谷口先生だけでなく、他の先生や看護師さんたちからもお話がありました。
こちらは山本久史先生。久志先生とは帰り道が途中まで一緒になったのでいろいろ深いお話をしました。なお、僕の主治医の山本先生は山本豪先生(本の中ではGY先生)ですので別の先生です。このブログの読者の患者さんがたまに混同されるようですので念のため!
歯科の吉村先生。移植治療の前には患者は必要な歯科治療を受けます。移植では免疫力がゼロになるため、口内からの感染予防も大変重要になるのです。
移植コーディネーターの成田さん。移植患者さんは全員、成田さんのお世話になっています。13会ではいつも大人気です。成田さんとは、外来のフロアにある血液がん関係のチラシや資料が置いてあるパンフレットラックに、僕の新著を置いてもらう件についてお願いをするなどしました。
そして谷口先生の後を継ぐ現血液内科部長の内田先生。まさに谷口イズムの正統な継承者です!
内田先生とは、虎の門病院を辞めて東大病院に籍を移された湯浅先生(本の中ではMY先生、僕の担当医)のお話や、それに関連して医師のキャリアにおける臨床と研究のバランスについてなど、いろいろとお話ししました。
会場のそこここで、先生と写真を撮る人も。僕も谷口先生とツーショット。同じ様に谷口先生と写真を撮りたい人のシャッターも押してあげました。
そして谷口先生と、刊行と同時にお送りしていた僕の新著「5度のがんを生き延びる技術 がん闘病はメンタルが9割」についてのお話になりました。
谷口先生は、
「わざわざ本を送ってくれたから感想の言葉を返さなきゃいけないと思っていたんだけど、なんと返したらいいか、きちんとした言葉が見つかっていないんだよな」
とのこと。そして少し考えて、
「あんた、一冊目と違って、今回の本では『本心』を書いただろう」
と言って、新著に対する感想を語ってくれました。
この谷口先生の新著に対する感想については、いいお話をいろいろ聞くことができたので、改めて後日まとめて別の記事としてアップする予定です。
その他、僕が急性骨髄性白血病で入院中に何度か同じ病室になったKさんと近況を話したり、ブロガー&ランナーのまろさんが持参した「5度のがんを生き延びる技術 がん闘病はメンタルが9割」にサインをさせていただいたり(書き損じ失礼しました!)、献血やドナー登録を呼びかける活動などをしているKさんと情報交換したりと、他の患者さんたちとの交流も楽しかったです。
医師が「虎の門13会」を楽しみにしている
今回、久しぶりの飲み会形式の13会に参加して、改めて認識したのは、「先生たちが本当にこの13会を楽しみにしている」ということ。
やはり自分が治療した患者さんが元気になった姿を見て、そして一緒にお酒を飲めるというのは、医者冥利につきるというか、医師としてはこの上ない喜びであり、自分がやっている仕事の意義を直接的に感じられる機会なんだろうなと想像します。
そして僕たち患者としては、元気になった自分の姿を見て、先生が喜んでくれるのがうれしくて、参加しているという面もあるのだろうと思います。僕も含めて。
そのためか、この会はいつも暖かく幸せな雰囲気で溢れていると感じています。
「虎の門13会」に参加してみたい!という方は
そんな「虎の門13会」に参加してみたいという虎の門病院 血液内科の患者さんは、このブログの問い合わせ先のメールアドレス宛に連絡をいただければ、僕から幹事さんにおつなぎしますので、お気軽にお知らせくださいね。
引き続き、「5度のがんを生き延びる技術 がん闘病はメンタルが9割」の応援もよろしくお願いします!
読んでくださった方は、ぜひご意見ご感想などを聞かせてください。アマゾンのカスタマーレビューや、このブログの連絡先にある僕のメールアドレスやSNSなどに感想などをお寄せください!
また機会がありましたら周りのご家族やご親族、お友達、お知り合いなどにも薦めていただけるとうれしいです。応援よろしくお願いします!
(以下の画像リンクからアマゾンで購入やレビュー投稿ができます)