バルセロナのメッシから直筆サイン入りユニフォームが(脳腫瘍 経緯15)

メッシの直筆サイン入りユニフォーム

2011年7月4日に脳腫瘍(グリオーマ グレード3)摘出手術が終わり、縫合部の抜糸(抜鈎)が終わって2日後の7/13には、遠くスペインはバルセロナから友人がお見舞いに来てくれました。

Zyncro Tech社のファウンダー兼会長のDidac Lee(ディダック・リー)と、同社CEOのLuis Font(ルイス・フォント)です。

僕の会社、オーシャンブリッジは、Zyncro Tech社と2011年5月に業務提携し、ソーシャルコラボレーションツール「Zyncro」の日本市場におけるサービス開始を発表していました。

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手術後初めてのシャワーと洗髪、チクチクした抜糸(抜鈎)、結婚指輪(経緯14)

手術直後の日々については、Evernoteにあまり記録がありません。手術の後遺症の視覚障害で、文字の読み書きが大変だったためです。
でも、日を追うごとに、記録されている情報が少しずつ増えていきます。PostEverでiPhoneから入力された日々の出来事や、twtr2srcで自動的にEvernoteに取り込まれたTwitterのツイートや、iPadやiPhoneでブラウジングした脳腫瘍・視覚障害等に関するWebサイトのクリッピングなどです。これらがライフログとして、今、当時を思い返すのに非常に役立っています。

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手術後の日々:回復と痛み、視覚障害(経緯13)

手術が終わってICUで一晩過ごした後、翌日のお昼過ぎに一般病棟に戻りました。
またストレッチャーに載せられて、エレベーターで病室に戻り、看護師さんたちの「いっせーのーせっ!」でドシンとベッドに戻してもらいました。この「ドシン」にも、2回目で慣れてきました(笑)。
戻った病室でも枕は普通ですし、ベッドも普通です。そこに普通に横になっています。手術した後頭部の傷口はどうなっているかというと、ガーゼが大きく当ててあり、そのガーゼがテープで髪の毛にペタペタと固定してあるだけです。頭が包帯でぐるぐる巻き、というわけではありませんし、絶対安静でベッドに縛り付けられている、というわけでもありません。

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ICU(集中治療室)での壮絶な一夜(経緯12)

手術が終わってからICU(集中治療室)に移り、その夜はそのままICUで過ごしました。これがまたいろいろな意味で忘れられない経験となりました。
まず、自分自身の身体について。
まず辛かったのは、もちろん、手術直後の痛みです。手術で開頭した後頭部の傷口も痛いし、頭の中も痛い。

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手術で脳腫瘍を摘出(経緯11)

手術当日(2011年7月4日)は、4:30頃に目が覚めてしまいました。
前日の夜は、ベッドの上でFlickrにある娘の写真をiPadで見たりして過ごした後、消灯時間である21時過ぎには睡眠剤を飲んで就寝しました。この時期はあまり寝付きがよくなかったんですが、この夜は比較的よく眠れました。
そのためか、起床時間の6時よりも大分早い4:30頃には、廊下を歩く看護師さんの足音で目が覚めてしまいました。

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手術までの眠れぬ日々、支えてくれた幼なじみの言葉(経緯10)

手術に関する主治医の先生からの説明(6月29日)の後、手術当日(7月4日)までは、比較的穏やかに過ぎて行きました。
入院初日(6月27日)にある程度の検査は終わっていたのですが、残っている検査がいくつかあったため、この時期にそれらの検査を受けました。
一つは全身のPET検査。脳以外にもがんがないか、つまり脳にある腫瘍が他の臓器のがんが転移したものでないかを調べるための検査です。幸い、脳以外にはがんは見つかりませんでした。

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手術の方針を決断(経緯9)

入院三日目(6月29日)の夜、主治医のYM先生から、手術に関する事前の説明がありました。
手術の説明には原則として家族が同席する必要があるため、奥さんが娘を連れて夕方病院に到着。また僕の母も突然長野から上京してきてくれました。
先生が病棟に到着するのを病棟のロビーで待っている間、看護師さんや他の患者さんが娘に声をかけてくれました。みなさんが娘をかわいがってくれて非常にうれしかったです。

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退院後二回目の外来診察、抗がん剤の点滴など(近況報告)

昨日は、退院後二回目となる外来診察の日だったため、一か月ぶりに東京女子医科大学病院に行って来ました。
病院に行く前に、ちょっとオフィスに立ち寄り。
来年4月に新卒で入社予定のAさんが、この日からバイトに来てくれるというので、ご挨拶。6月の入院直前に面接をして採用が決まったAさんですが、退院後に会うのは初めて。彼女に予告せずに突然オフィスに顔を出したので、ビックリしていましたが(笑)。

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かかりつけのお医者さんが教えてくれた、がんにならない生活のポイント(近況報告)

先月頭に退院してから、社会復帰までのリハビリも兼ねて、今回の病気(脳腫瘍/神経膠腫/グリオーマ)の経緯をこのブログで書き始めました。
Evernoteに記録したライフログを見て、当時のことを思い出しながら、あれも書いておこう、これも残しておこうと書き進めているのですが、当初思った以上に、書いておきたいことがたくさん出てきます。将来の自分や家族のために書き残しておきたいことや、世の中の同じ病気に悩む人、これから手術を受ける人、そのご家族の方々などに知っておいていただければと思うことなど。

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女子医大の病室ではiPhoneやPCを使っても良い?(経緯8)

眠れない夜が明けた入院二日目は、検査等の予定が何もありませんでした。前日の入院初日にひと通りの検査を終わらせたことや、もともと予定されていた採血の予定が延期になったこともあり、完全にフリーになりました。
それまでであれば、「時間があれば本が読める」と喜ぶところなのですが、この頃は、少し目を使うとすぐに視野の左側がゆがむ症状が出てしまうため、読書やiPhone操作も制限せざるを得ません。そんなことをTwitterやFacebookで書いたら、みなさんからオーディオブックなどを勧められたので、いくつかaudible.comやiTunes Store等で買ってみたりしました。

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